六百三日目
すいません
投稿遅れました
太陽暦935年 12月28日(日) ?
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さて、展開は動かない。
ここは流石と評するべきであろう。評価する対象は狭間の妖精とその分体とアイナと言う存在、その存在を生み出したブッフ前王だ。
まず、カフェリア・ミーキストリー・スターズリーの魔法の腕は凄まじい。古の魔王の呪いを実体化させるにあたって、触覚以外の五感をなくし、さらに魔力操作を始めとする魔法や権能を封じた。フィジカルこそかなり残ってしまったが、部位欠損させることでそれも大幅に弱体化させる。あの門番の手助けがあったとはいえ、これは偉業である。私が言うのだから間違いない。
それはそうとあの門番野郎、腕が昔から変わっとらんな。サボっていたか、いや当時から既に完成していたというべきか。どうせ、この魔物の世界が崩壊がした想定で勝手に対策しているのだろう。感受性が高いというのに、計算高く冷酷に動作する癖は治っていないようだ。
次にその分体であるミーリャ・クロック。同期していないというのに自身がやるであろうことを完璧に予想したことは見事と言わざる得ない。巨大な魔法陣の構築の成果も忘れてはならない。モールやルウォ、ナヴィーなどの力を借りているとはいえ、この短時間にあの規模の魔法陣を設計しその維持機構も仕上げるとは。過去の私にもあのような相棒がいれば・・・、いやすぎた話はよそうか。
昨日も書いた通り、その魔法陣の役割は妨害に特化している。感じ取れないのと誤情報が送り込まれるのであれば後者の方が圧倒的に厄介だ。下手な規則性を与えれば逆に利用されることもあるが、そこは円周率などの無理数等を術式に組み込むことでランダム性を維持している。これでは相手がどこにいるのかを探るのはほぼ不可能と言っていい。
そして、アイナ。その特異な体は帽子部分を除けば殴る蹴ると言った単純な物理攻撃を無効化する。故に相性は抜群に良い。その体の本質は別のところにある。彼を誕生させたブッフ前王の行動は英断であると同時に非道である。つくづく王とはかくあるべしということを実行し続けた者だった。
さあ、決着までは数日まだかかるだろうか。
アイナ達が崩れるのが先か、それとも策がそれまでに成功するか、古の魔王が封を完全に破るのが先か。
それにしても日記の主人である君が蚊帳の外というのも面白い話だ。
安心するといい。君の役割は別にある。別に今回活躍してもらっても構わないが、その役割をなくせば君の存在は基本的には脇役だ。目立つが最終的な大局にはあまり影響を及ぼさない程度の。幸か不幸か、今日のように君は嵐に巻き込まれる星の下に生まれついている。精々、役割が回ってきたときにそれを全うできるよう経験を積むことだ。
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