六百二日目
太陽暦935年 12月27日(土) ?
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さて、手番はアイナ陣営に回ったか。
カトおよびハクラスは一時離脱。
曲面はアイナやミーリャなどの者達と古の魔王となっている。フェリンはそのままその場に残り魔王との戦いを続行している。
時系列で見て行こう。
状況の変化は一瞬で起こった。何が起こったかという話であるが、話は単純。古の魔王、正しくはその呪体がカトとハクラスを認識しただけである。オートをマニュアルに変えただけ。ただ、それだけの違いで二人の強者は呆気なく敗北した。数秒稼ぐ。真っ向勝負の結果がそれだった。
そのまま討ち取られてもおかしくはなかったのだが、ここで最速の男が走る。
ゼノンだ。技巧、出力等々未熟な点は数多くあれど、その速度という一点は古今東西を見渡しても最速と言わざる得ない。ゼノンの咄嗟の判断により、二人は王区にて休んでいる。流石の回復力であるが、あと数時間もあれば完全に復活するであろう。
そして、古の魔王の相手を引き継いだのはアイナ陣営と言うことである。
ミーリャの案によりこの地下世界に巨大な魔法陣を描いており、それにより魔王に認識阻害を発生させるというものだ。
ミーリャ自身が狭間の妖精の分体であるため幻術に対する適正が非常に高いこと、国を上回るほどに巨大な魔法陣、この世界の魔力を使い切らん勢いで消費していることで可能とした奇跡だろう。
古の魔王が放出する魔力も利用しており最終的には魔力を完全に放出させて疲弊させることが狙いなのだろうが、うまくいくのかどうか。ミーリャ以外の者達の動きを見るに他の狙いもあるようだし、ゆっくりと観察させてもらうとしよう。
ああ、そう言えば私の正体については特に関係ないので控えさせてもらった。特段これから先に関わるつもりもないのでな。
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