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勇者日記  作者: かざむき
魔物の国編
608/611

五百八十四日目

太陽暦935年 12月9日(火) ?

ゼノン・クロック 17歳


 はてさてなて、今日は久しぶりに笛を吹いた。

 魔術とか関係なく普通に娯楽としてだ。音を聞き取る器官を持たない魔物たちには一切聞こえないので俺の姿は筒を咥えて楽しそうにしてる阿保に見えたことだろう。

 久しぶりに吹いた故か、滅茶苦茶下手になってた。一定ライン以下には下がらないけど一定ラインまでは凄まじい勢いで劣化する。高いレベルを維持したいなら長期的にやっていかないとな。


 今更ながら、魔物に音を聞き取る器官がないのなら魔王にもそういう器官がない可能性もあるのか?


カフェリア:確かに。可能性はあるかもね。ただし、聞き取れはしないけど感じ取れるから、そこは注意しないと。用は感覚器官の精度と情報処理の過程の違いで聞くことができるかどうかって話だし。魔術的にカバーすることもできる。


 なるほど。そういえば、結構久しぶり?


カフェリア:一週間弱って感じだね。呪いの方はかなり解析が進んで、実体化させる準備は着々と整いつつあるって感じだね。


 かなりいい感じだな。なんか取っ掛かりあったのか?


カフェリア:実は昨日までお客さんが来ていてね。かなり捗ったんだよ。


 カフェリアが認めるレベルの魔術の使い手ってこと?


カフェリア:魔術、に関しては僕以上だね。本場の魔術には流石としか言えないね。


 それは凄いな。で、妖精ってわけではないんだろう?


カフェリア:勿論。メイドを連れたお姫様だったよ。しかもわざわざ、神獣様を護衛に付けていたんだから。テレスも来るし館は大変だったよ。


 テレスさんも来てたの? マジか。ん? 待てよ。確か、ヘーテスという悪魔が初めに協力を持ちかけていたんだよな。


カフェリア:そうだね。


 で、本場の魔術。そのお姫様吸血鬼だったりする?


カフェリア:勿論さ。メイドも悪魔だったよ。


 吸血鬼って悪魔の王だよね。そんな気軽に出てきていいものなの?


カフェリア:それだけヤバい案件ってことなのかもね。あと僕も妖精の王女だけど?


 それはそれ。これはこれ。

 それはそうと、古代の魔王の事で、悪魔陣営がここまで出張ってくるってことは当事者としてとてもうれしいことではあるんだけど、裏を返せば現代の方の魔王は特に出張る必要もないってことなのか? 彼ら視点で。


カフェリア:かもね。単純な強さ弱さと言うよりかは世界に対する影響を見てる感じもあるし。人類の行く末にはさして興味がないけど、世界を壊されるのは困るって感じじゃない? 現代の魔王は前者だけど、古の魔王は推論が含まれるとはいえ、後者だろうからね。


 なるほど。


カフェリア:それはそうと、今の魔王が弱いということではないだろうからそこは留意しておいてね。


 勿論さ。



―――――――――――

所持金:99525マニー、98760ゴールド

貯金額:901700マニー、84913スター

身分証:冒険者証(緑)、騎士章、迷宮探索許可証

武器等:魔法の剣(雷撃、重量変化)、丘の剣、笛、鉄製のブーメラン、鈎爪付のワイヤー

装備等:ヤーピリオンの腕輪(魔力貯蔵)、竜麟製のペンダント(身体操作)、夜火華の指輪

所持品:開かずの小瓶、黒晶玉、羽ペン、魔術基礎(悪魔式)、奪光石、魔法の眼鏡、魔術式連絡紙、大学合格通知書、釣り道具、簡易折り畳みテント、勉強会での集合写真、邪龍の鱗(エリエスの邪龍)

魔法等:流星の魔法、静止の魔眼、幻破りの魔眼

仲間:ミーリャ、ルウォ(キンジオオカミ)

―――――――――――

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