五百七十二日目
太陽暦935年 11月27日(木) ?
ゼノン・クロック 17歳
はてさてなて、今日は暇があったのでカトに模擬戦をして貰った。
「流星の実力、少しは見せてもらおうか」
カトは槍を使わずの徒手空拳。武器を持たず、魔術を使わずの状態であっても、隔絶した実力差があるということは俺でもよくわかった。生物としてのスペックに限らず、積み重ねられた経験値も比較にならない。まさに人の形をした怪物である。まあ、悪魔なので当然なのだけど。
剣を振れど、紙一重で躱される。笛を吹けど、範囲の外へと容易く逃げられる。小細工は逆に利用される顛末だ。まさに手も足も出ないという状況。
でも、一発かすらせることができた。
瞬間的に流星を発動させ急加速、そこからサーシャの重量変化で軸を安定させずに接近させ、雷撃による全方位攻撃。同時に静止の魔眼で動きを一瞬止める。ここまでして油断しまくっている状態のカトに隙を作れた。あとはそこに向かって最速でつっこむだけ。
「おらよっと!」
しかし、流石と言うべきか、完璧な姿勢制御で流星状態の俺との接触を最小限に綺麗に躱された。
模擬戦はここで終わり。
「いやはや、十ちょっとのガキでもこのレベルとは人間もまだ捨てたもんじゃないな。」
一定の評価は貰えたようだ。そのあとはフィードバックをいろいろと貰った。
「技術はまあまあ、磨けるところは幾らでもあるが、それ以上に地力、単純なフィジカルのなさが目立つな。魔力線が惜しまれるな。いやでもこれ、・・・あ~、そういうことか。」
一目みられただけで俺のここ一年ぐらいのことを全て見られた気がするのは気のせいだろうか。恐らく気のせいではないだろう。
そのあとに滅茶苦茶魔力の貯蓄方法だったりを教えられた。まあ、大体のやつは既にやってるんですけどね。
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所持金:99525マニー、98760ゴールド
貯金額:901700マニー、84913スター
身分証:冒険者証(緑)、騎士章、迷宮探索許可証
武器等:魔法の剣(雷撃、重量変化)、丘の剣、笛、鉄製のブーメラン、鈎爪付のワイヤー
装備等:ヤーピリオンの腕輪(魔力貯蔵)、竜麟製のペンダント(身体操作)、夜火華の指輪
所持品:開かずの小瓶、黒晶玉、羽ペン、魔術基礎(悪魔式)、奪光石、魔法の眼鏡、魔術式連絡紙、大学合格通知書、釣り道具、簡易折り畳みテント、勉強会での集合写真、邪龍の鱗(エリエスの邪龍)
魔法等:流星の魔法、静止の魔眼、幻破りの魔眼
仲間:ミーリャ、ルウォ(キンジオオカミ)
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