五百五十四日目
太陽暦935年 11月9日(日) ?
ゼノン・クロック 17歳
今日は昨日いろいろと聞いてた話の中で気になったことをハクやフェリンさんに聞いた。
今日はとりあえずヴォナパルトという人について。
「ヴォナパルトは一言で言うと冒険バカかな。」
「まあ、正直そうですね。ランク9の冒険者で冒険者の名に恥じない人でした。」
本名をヴォナパルト・アスタリスク。ユーラ大陸の北西の都市で太陽暦800年頃に生まれたらしい。ランクは9。無類の冒険家であり、とにかく未開の地に行っては消息不明となってそのうちふらっと帰ってくるってことを繰り返していたらしい。
「たしか、精霊と契約してたよね。僕もノリで加護を渡したしね。」
「指の先に火球を作り出す力でしたよね。あれってコツを掴んだら自在に操れるから便利ですよね。」
「そうなんだ。あとはどこで捕まえてきたかわからないけど妖怪を体に住まわせてたよね。」
「そう言えばそうでしたね。でもあれはどっちか言うと武器の妖怪じゃかなったですか?」
「あ~、そうだったかも。」
俺が言えた話じゃないが、生まれは人間だが結構純人間とは言えない体になってそうだと思った。ちなみに人間と精霊の混血に当たるエルフが長寿であるように、精霊との契約の仕方によっては寿命を延ばすことができるらしい。そのため、事故などがなかった場合は今でも元気に冒険を続けている可能性が高いとのこと。
そして、今彼が冒険に出かけているのは「森の境界」の向こう側にある「柱の森」という世界。昨日も言っていたが、竜種が明確に脅威として認識している世界だと言う。
「遥かな昔、あの竜種が計画を立てて、本気でそこの文明を壊滅させるほどにはヤバかったらしいよ。圧勝ではなく辛勝だったらしいしね。」
あの竜種が総力を挙げて何とか文明を崩壊させることしかできなかった世界。つまりはあの竜種をもってしてもその世界の生物を根絶やしにすることはできなかったということ。
全てのスケールが巨大な世界。大きく重いという単純な強さ。それを体現した世界だという。
カフェリア:アートラスクの一族をイメージしたらいいかもね。
あ~、あの妖精達以上に巨大な動植物の世界ってことか。なんかイメージしたら凄まじい世界ってことの実感が持てたわ。
まあ、そんな世界にヴォナパルトは足を進めた。そして、もう百年以上行方不明。
「まあ、そのうちふらっと帰ってきそうだよね。」
「私もそんな気がします。」
俺もそんな気がする。知らない人だけど。
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所持金:99525マニー、98760ゴールド
貯金額:901700マニー、84913スター
身分証:冒険者証(緑)、騎士章、迷宮探索許可証
武器等:魔法の剣(雷撃、重量変化)、丘の剣、笛、鉄製のブーメラン、鈎爪付のワイヤー
装備等:ヤーピリオンの腕輪(魔力貯蔵)、竜麟製のペンダント(身体操作)、夜火華の指輪
所持品:開かずの小瓶、黒晶玉、羽ペン、魔術基礎(悪魔式)、奪光石、魔法の眼鏡、魔術式連絡紙、大学合格通知書、釣り道具、簡易折り畳みテント、勉強会での集合写真、邪龍の鱗(エリエスの邪龍)
魔法等:流星の魔法、静止の魔眼、幻破りの魔眼
仲間:ミーリャ、ルウォ(キンジオオカミ)
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