表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者日記  作者: かざむき
妖精の国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/675

四十七日目

太陽暦934年 6月21日 曇りのち雨 ゼノン=クロック 16歳


 今日は昼頃から雨が降ってきた。

 今更ながら、この妖精の国っていつも曇りか雨だよなって思う。今日は狩りに出かけている途中で危うく土砂崩れに巻き込まれそうになったよ。

 まあ、泥に覆われそうになった瞬間、暗い影ができたので流星を発動して難を凌いだが。

 我ながら流星の推進力は凄まじい。海の上だったから気が付かなかったが、一瞬で山の一つや二つを越えていけそうだ。まあ、そこまで使いこなせる技量がまだないのが残念だけど。今の俺にはほんの一瞬の直線移動が限界だ。軌道の修正とかは全くできない。

 体は少し痛いが、この程度で済んだのは普段から体を鍛えているお陰かな?


 まあ、この話は置いておいて、この国の天気の話に戻ろう。

 焼肉を売りながら聞き込みをしていたのだが、いくつかおもしろい情報が入ってきた。


「お天道様か。そう言えば、最近見てないね。機嫌悪いのかな?」

「雲が明けなくなってもうすぐ十年じゃな。忘れ病とは恐ろしいものだな。軽度であってもこのようなことすら忘れてしまうとはのう。」

「そんなことより、この焼き方を教えてくれよ。もう一個買うから。」

「王様が星を独り占めしたって、聞いたことがあるよ。」


 内容としてはこんな感じだったと思う。被ってた奴は省略した。

 焼肉美味しいって言われてうれしいかった。魔王倒したら焼肉店を経営してみるのもアリかもな。


 で、曇りについてだが、ここ十年続いているらしい。それ以前まではそういうことはなかったようなので、これは確実に異常気象なのだ。


 だが、ここに生きているのは人間ではなく妖精だ。妖精には今この瞬間しか気にしていないような奴らも多い。刹那主義っていうのかな? なので、ずっと空が曇っているという状況に疑問を持つ者も比較的少ないようでそこまで問題になっていないようだ。

 ちなみに実害は出ているらしい。ここの植物は生命力が強いが、それでも数年も日光が当たらないのはキツイようで農業がうまく行かず、食料生産が間に合わなくなくなったり、森が縮小していたりする。

 結構ヤバくね。


 王が星を奪ったという話は噂程度ではあるが、前からある噂らしい。少し調べてみるのもおもしろそうだなと思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ