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勇者日記  作者: かざむき
妖精の国編

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四十三日目

太陽暦934年 6月17日 曇り ゼノン=クロック 16歳


 はてさてなて。

 困ったな。

 人を拾った。ボロボロの人を。


 朝、目を覚ますと、森の地形が変わっていた。うん、マジで、俺の寝相が悪すぎて全く違う場所に来てしまったとかじゃない。

 周囲の木々はバカスカ俺ており、地面は地割れ、隆起、陥没など何でもござれ。


 そして何より驚いたのは先が見えないほど遠くまで地面が抉れた破壊後が、俺の寝床の真横にあったのだ。

 幅はどのくらいだっただろうか。手を広げた俺の10倍以上はあったんじゃないだろうか。その部分は表面の土は消し飛び、硬い岩盤があらわになっていた。


 取り敢えず、凄まじい戦いがあったのだろう。それこそ、ノーフェス級の奴らが戦ってたんじゃないかなと思う。


 じゃあ、なんでそんなハチャメチャバトルが行われていたのに俺は起きなかったのかだって?

 俺もわからん。でも一つ言えることはもし起きて、避難しようとこの場を離れていれば地割れとかに巻き込まれて死んでいたのは確実だろう。



 まあ、先が見やすくなったので、この地形変動も悪いことばかりではないなと思いながら、歩いていると川に流されている人がいた。

 その人は犬か狼の獣人であった。本で読んだ、耳や尻尾だけの獣人ではなく、白銀の毛を全身に生やした、顔まで狼のような獣人であった。

 めっちゃかっこいいなって思ったのもつかの間、よく考えればこの人がさっきの地形変動を起こした原因の一人ではないかという思考が俺の脳裏を駆けた。


 まあ、でも関係ないよね。

 で、現在困っているのは俺にはまともに人を治療するような知識も能力も備わっていないという事だ。ひどい傷が多数あり、一応、止血はしたがそれ以上何をすればいいかが分からない。


 取り敢えず今は焚火の近くで彼の体を温めつつ、寝そべらせてゆっくりさせている。明日起きたら、ぽっくり行かれていましたとかだったら寝覚めが悪いな。


 取り敢えず、今日は頑張って寝ずの番をするとするか。

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