表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者日記  作者: かざむき
ハルル編
4/424

四日目

太陽暦934年 5月9日 晴れ ゼノン=クロック 16歳


 何とか、三日坊主にならずに日記を続けることができた俺に拍手を送りたいと思う。

 パチパチパチ!!


 え?

 一週間二週間程度でやめても三日坊主だって?

 良いんだよ。言葉通りにならなかっただけで偉大なんだよ!


 まあ、いいや。セルフツッコミ終了。日記に入ろう。

 今日は獣退治の依頼に付いて行った。

 ついて行ったという通り、無理やりパーティーにねじ込んでもらった感じだ。ランク0だから出来るごり押しだね。

 昨日と同じでウックスさんにお願いしようと思ったんだけど、同じ人ではランク0脱出のカウント対象にならないらしい。


 付いて行ったパーティーはランク4の〝ハークスターズ〟という名の四人組の人達だった。ちなみにパーティー単位でもランクの意味はメンバー単位当たりのランクであるため、この場合ランク4の人が4人いると言っても過言ではない。


 リーダーはハーク。主に魔獣退治を専門にしているこのパーティーのメインアタッカーだ。戦闘スタイルは剣一本で真正面から突っ込んでいくタイプでそれを他のメンバーが槍や弓、魔術でサポートしていくという感じだ。

 そう言えば、討伐任務中、炎を放っていた魔術師のレーナさんに「魔法使いみたいだ。」というと、「魔術です!」と念を押して言われた。

 あとから聞いたのだが、魔法と魔術は根本は一緒でもそれ以外はまったく違うらしい。

 詳しいことはわからないが、疑わないこと、自信を持つことが重要らしい。


 話を戻して、今日俺達は魔蟲を討伐した。

 魔蟲は虫が巨大化して禍々しいオーラを纏ったような感じの魔物だ。中には複合型と言っていろいろ混ざったような奴もいるが、今回のはカメムシの魔蟲だった。


 魔蟲は全体的に知能が低く、直線的な攻撃が多く、この魔蟲も例にもれず突進攻撃を中心的に行ってきた。

 攻撃力や速度は凄かったが、流石はランク4パーティー。流れるような連携でサクッと魔蟲を倒してしまった。俺の出る幕がなかったのが少し悲しかったが仕方ない。


 ちなみにカメムシ型の魔蟲は一瞬で殺すことが最も重要なのだとか。理由は簡単。あのただでさえ臭いは臭いが殺人級までに強化されているのだ。命の危険を感じさせる間もなく殺さないとこれが放たれるため、それが原因で全滅するパーティーがあとを絶たないとのこと。


 これから気を付けようと思いました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ