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勇者日記  作者: かざむき
ハルル編
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三十三日目

太陽暦934年 6月7日 晴れ ゼノン=クロック 16歳


 さて、気が付けば日記を始めて一か月が立っていた。時間というのは早いものである。ついでに言うと、海に出てからは二週間ぐらい経っている。

 当初、心配していた栄養面の問題もこの船では特に起こっていない。なんやかんやで、良い船に乗れたと思っている。まあ、この船の現在地がわからないという特大の問題があるのだが。


 ノーフェスは毎晩、夜空の星と船の中に置いてあった、古い本を片手に現在地を割り出そうと躍起になっている。朝は俺の訓練をし、夜は現在地の推定をしているので睡眠時間は昼寝だけになってしまっている。俺が言うのもなんだが、無理をしていないか心配である。


 じゃあ、俺は何をしているのかと言う話だが、正直特に何もしていない。訓練を受けて、船の操縦のために帆を張るなどの基本的な業務をしているが特に特別なことはしていない。何かしら、船に貢献できればいいのだが、ノーフェスからは「まずは強くなってから言え」と言われた。


 そう言えば、今日は訓練で実際にノーフェスから魔法を掛けて貰った。しかも、効果が永続の。魔法って制限時間があるものだと思っていたのだが、ノーフェスからは逆に


「魔法にどうして制限時間を付ける必要があるのか?」


と聞き返された。魔法って無法だなと思った。

 でも、まだそれを試せてはいない。効果時間に限りはなくとも使用するための条件があるのだとか。リスクなしで比較的楽に付与できるという条件では仕方ないというものだ。


 魔法のイメージは流星。具体的な効果内容は夜空を自由自在に駆け回ることができるというもの。条件は夜、または暗い場所である。星空の下だけとかの条件が付くかなとでも思ったんだが、そこまで厳密ではないらしい。何なら「流星を越えて隕石ぐらいにでもなってくれ」とノーフェスから言われた。


 ということで、俺は流星系、隕石系冒険者として頑張っていきます。


 取り敢えず、今日は今から星空を走り回ってきます。


 それでは!!!




 追記

 制御がむず過ぎて海にポシャりました。

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