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勇者日記  作者: かざむき
ハルル編
32/622

三十一日目

太陽暦934年 6月5日 大雨 ゼノン=クロック 16歳


 大雨の日であっても訓練は続く。

 濡れた木の足場はとても滑りやすく、昨日と比べても格段にコケまくった。単位時間当たりに三倍ぐらいかな。

 あと、濡れた水を伝って通電してくるのも止めて欲しい。ついでに凍らしてくるのも。その後に伸びてくる木の拳に何度殴られたことか。たん瘤だらけで体中が痛い。ノーフェスも魔法使いなら治癒ぐらいできないのかな? 今度聞いてみようと思った。


 訓練の後は笛の練習をした。ノーフェス曰く音楽と魔法は相性がいいらしく、詠唱の代わりに音楽を用いる人も少なくないのだとか。魔術にも音楽を基盤としたものがあるらしく、将来的に魔術を学びたいのならやってて損ではないとのこと。


 最近はよく練習している成果もあってか簡単な曲なら弾けるようになってきた。適当に練習をしていると、ノーフェスは船の奥の方から黒く大きなものを持ってきた。

 ピアノと言うらしく、白鍵?黒鍵?を押したら音が鳴るというもの。ノーフェスは慣れた手つきでそれの上に指を這わせて、豪快な音楽を奏でた。スピード感が凄くて、聞いているこちらのテンションも上がって来た。心なしか、海も荒々しくなっている気がしたが気のせいだろう。


 俺も試しに弾かせてもらった。思った以上に鍵は重く、指も全く回らなかった。でも笛と比べて一音を鳴らす難易度は圧倒的にピアノの方が楽だなと思った。


 最後にみんなで合奏してみた。カオナシが急造した木琴をクウォールが飛び跳ねながら叩き、カオナシ自身は薄い木の皮を張った筒を叩いていた。

 下手な俺の笛の音に合わせてくれたので外から聞けば変な音楽だっただろうが、俺達はとても楽しかった。


 またやりたいなと思った。

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