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勇者日記  作者: かざむき
ハルル編
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三日目

太陽暦934年 5月8日 雨 ゼノン=クロック 16歳


 昨日の採集依頼の金が振り込まれてた。まあ、どのくらいかと言うと一食の食事代ぐらい。大人数であったため配当は少ないのは当然だが何だか悲しいと思ったのは俺だけだろうか。

 ランク0や1の間はとにかく量をこなすことが大切らしいと聞いていたが、本当だったらしい。

 誰でもできる仕事であるため、配当こそは低いが、こなした数だけ信用に繋がる。当たり前を当たり前にこなす。それを身に付ける段階なのだとか。

 そして、運が良いことに俺が所属した冒険者ギルドでは面倒見の良い人が結構いるらしい。


 例えば大斧が目印のウックスさん。ランク5のベテラン冒険者で、大斧捌きを少し見せて貰ったが、人並離れた怪力だったという感想しかない。

 ウックスさんはよく飲みに誘ってくれて、それで飯代をよく奢ってくれるのだとか。かく言う俺も今日依頼の同行して貰った後に、ウックスさんに奢って貰った。

 酒を強要してくるわけでもなく、俺達が気を使わなくても良いようにとうまいこと注文も回してくれる。こんな先輩になりたいと心から思ったよ。


 そう言えば、ウックスさんは酔った勢いで愚痴を言っていたな。どうやら俺達より一回り上の先輩の一人が全く飲み会とかに来てくれないのだとか。アルハラ?とかはウックスさん曰くご法度らしいので無理に誘うことも出来てないとのこと.

 普段は海運をしてる人らしいので帰ってくることも少ないのだが、帰ってきても船に閉じこもってゆっくりしているのだという。実力は凄いらしく、一時期従軍していた冒険者曰く、あれほどの才は魔族含めて見たことが無いとのこと。


 いつか会えたら話をしてみたいと思った。

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