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勇者日記  作者: かざむき
ハルル編
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十二日目

太陽暦934年 5月17日 雨 ゼノン=クロック 16歳


 さて、今日は久しぶりに一人で依頼を受けた。

 え? 久しぶりと言うほど冒険者になってからまだ12日目だから言うほどだから、久しぶりではない? うっせえ黙れ。俺が久しぶりに思ったんだからいいだろ。


 口が悪くなったが話を戻して、依頼内容は鍛冶屋の手伝い。これじゃあもう、冒険者ではなく、雑用係だな。誰でもオッケーで依頼額も結構大きかったのでつい受けてしまった。ちなみにいつもの三人は用事があって来れなかった。

 誘ったんだけど残念。でも明らかにアスマラさんは仕事内容を聞いてから用事あるって言ってたから、何かこの仕事地雷だったのだろうか。正直、実際に受けてみてそんな感じはしなかったんだけどな。


 鍛冶屋の人は初老に入ったぐらいの男の人でエネルギーに満ち溢れているって感じの人だった。俺が話そうとすると、その人は俺が何を言おうとしたかを全て言い当てて、それに合った返答をして来る。

 心の中までのぞき込まれているような気がしてとても貴重な体験ができたので良かったと思う。でも、よく考えてみると、こういう感覚を苦手に思う人は多い気がするのでアストラさんが嫌がったのはこれが原因かもしれないと思った。

 仕事内容としては主にその人が刀を鍛えている最中の物の運搬であった。刀を鍛えながら、金床を移動させたりすることは一人ではできないので人手が欲しかったという訳だ。材料や道具、中には昼ごはんを作るなんて仕事もした。自炊をしていて良かった。

 特に道具はとても重く、両手を使わないと持ち上がらない物ばかり。結構な重労働だなと思いながらも、鍛冶場を間近で見ることができてとても楽しかった。


 あと、結構暑かった。こまめな水分補給が大切であるということを身に染みて実感した。一瞬倒れそうになったので気を付けなければならない。そう言えば、冒険中の水の確保どうしようか。

 長期間保存してると腐ると言った話も聞いたことがあるが、水筒とかで大丈夫なのだろうか。船の上の人は酒を飲むと聞いたこともあるし、取り敢えずまた図書館で調べなければならないと思った。

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