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勇者日記  作者: かざむき
ハルル編
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十日目

太陽暦934年 5月15日 晴れ ゼノン=クロック 16歳


 ついに日記継続記録が二桁に到達した。さすが俺、偉い偉すぎる!

 ん?普通のことだって?

 自画自賛しないと続かない体質なので仕方ないですね。


 今日はいつものメンバーで山林整備の業者さんの護衛をしていた。

 山は昔、魔族の攻撃によって一部禿山になってしまった部分が多々あり、今は人工林としてしっかり緑に包まれている。

 だがまぁしかし、人工林は手入れしないと面倒なことになるらしく、定期的に職人の手が必要になるとのこと。

 昔は職人だけで問題なかったのだが、最近は山に魔獣が発生し始めたこともあり護衛が結構必要になって来ていたりするのだ。

 魔獣魔物相手ならランク2パーティーでは力不足ではないかだって?

 それはそう。普通なら護衛任務なんて来ない。でも今回は特別で、魔獣がほぼいないであろう区域であったため、ランク2からも募集を受けることができたという訳だ。


 業者の人達は最近修行を終えたばかりの若い人が多くで歳も結構近いので話も合った。

 業者の人達は山道の整備や蔓、雑草などを適度に抜いたりと働いていた。俺達も手伝ってみたが、思いのほか重労働で結構疲れた。

 アスマラさんやパークリーさんは大丈夫だったのだが、ビークンさんは普段使わない筋肉を使ったらしく、帰りしなは全身が痛そうだった。


 それにしても業者の人達のなかでのリーダーだった人は凄かった。

 人工林では光を確保するためとかのために木を間引いたりするのだが、その人は斧を大きく振りかざし、一撃で木を伐採した。

 力が凄いパークリーなら同じことができそうだが、この人はそこまで圧倒的な力を持っているようには見れなかった。体の動かし方が上手いのだ。

 なんというか、こう、言葉で表すのは難しい。取り敢えず凄かったとだけ書いておこう。

 依頼が終わったのが大体日が沈みかかっている頃。山の頂上からみる日の入りはとても綺麗だった。


 海に沈んでいく太陽を見ていつも思うんだけど、火の塊が水に入っても大丈夫なのだろうか? そして何でいつも反対方向から出てくるのだろうか?

 

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