ケットシーへの覚醒
朝いつも早いのでいいのでいいのですが、たまに叫んでいるやついません?
Iが外に出たいと言うので時が遡り、外に出ていった。
私がドラえもんみたいか……あんなたぬき型ロボがいたらどんなに良いことだろうか?
「お嬢様、少し手伝ってほしいのですが」、浮く目玉みたいな機械が私を呼ぶ。
「どうした?」と私は聞く。
「この荷物をあちらの部屋に運んで組み立てて頂けませんでしょうか?」
「分かった……何処で?」と私は言う。
「ありがとうございます!助かります!ついてきて下さい」
その部屋には大量の本や書類、何かの箱があった。
揺らして揺らすと金属音がカチャカチャなる。
「これ全部運ぶのか……」
「はい!」
「じゃあやるか」
それから数時間後、部屋には本が敷き詰められていた。
数分後に、箱の中身が気になる、お姉ちゃんも興味津々だ。
開けると中には人の形代がはいっている。
機械が強い、お姉ちゃんは、一つ一つ取り出して調べる。
そして一冊の本を片手に持ちながらこちらに来る。
表紙にはこう書いてある。
"人間について" 内容を見てみる。
人間が何故生まれたか、人間は何なのか、等が書かれている。
ページをめくる度に、疑問が生まれる。
最後の方まで行くとお姉ちゃんが、
「錬金術で作られたオートマタってやつみたい、資料を調べるわよ」
「うん!」
数十分かけてようやく見つけた。
「あった!これね!」
そこには、オートマタの歴史が書かれていた。
昔、錬金術師達が作り出した人形達、それがオートマタの始まりらしい。
そこから時代は流れていき、今に至る。
「これは、とてもできた、ガチャの品多分妹ちゃんみたいに自我を持ってしまったタイプだと思うけど」
「そうなんだ」
「だからこんなにも強い力を持っていると思う」
「これからどうするの?」
「うーん、とりあえずこの子を組み立てて直すしかないかなぁ」
「どうやって直せばいいの?」
「それは分からないから、本を調べてる、大きい紙持ってきてくれる」
そう言われて私は大きな紙を探しに行った。
戻って来ると、お姉ちゃんはその紙の上に乗っている物を分解していた。
何個ものパーツに分けているようだ。
その後、元の形に戻していく。
最後にまた別の物を取り付けていた。
「かなり複雑だけど、その小さい箱に入っているのあるでしょ?組み立ててもらえるかしら?兵種が暗殺ドールって奴で隠密とか出来るはずなんだけど……」
言われた通りにやってみるが、上手くいかない。
説明書を見ながら頑張っているが全然わからない。
すると横にいたお姉ちゃんが説明してくれた。
まず最初に頭の部分を外し、次に腕の部分を外す。
足の方も同じようにやっていき胴体部分を取り除いて中身の生命の素なるとなる宝石をはめる。
「あれ?私達って人形作ってる?」
「オートマタね?まあ似たようなもんじゃない」
そんなことを言いながらも作業を続ける。
次は胸元にある小さな部品を取り外し、心臓部である動力源を入れる。
後は手足の指を動かしたりなど細かい動作をチェックしていく。
終わった頃には夜になっていた。
朝になり、作業場で目が覚めた、徹夜で夢中になっていた。
やっとここまでできた感じだ、I.Kが起きてきてすごくなっているようだ
、なんかシークってよんでいる……? ちなみにお姉ちゃん名付けで名前はアイリスというそうだ。
Iはずっと作業を見ていたらしく、完成したと同時に抱きついて来た。
頭を撫でたりしながら褒めると嬉しかったのかさらに激しくなった。
しばらく時間が経ち、朝食を食べ終えてから、昨日の出来事を話した、
「この世界って箱庭っぽいよ?」
と言うと驚いた顔をしている。
お姉ちゃんが話し始める。
私が思うにはここはゲームの世界に似ている気がするのよね、でも現実味があるし、それにここの人達は生きているような感覚もあるのよね。
もしかしたら違うかもしれないけど……。
あとはあの神様も怪しいわね。
何か隠していそうだった。
それと、この世界に魔法が存在するのは確かだわ。
「それで装備は、どうする?」
「そりゃ、ガチャでいいものがでたらでしょう」
あ、そうだこの子の腕をピーちゃんにしてみたい、其れを伝えるとそんな組み換え技術が今無いと断られた。
お姉ちゃんが言うには、機械をいじるのが好きな人がいるらしいので頼んでみることになった。
早速連絡してみるが留守電になっているのでメッセージを残しておいた。
数日後に普通に学校に言ってて返事が来たので、行ってみると、お姉ちゃんは何処かへiちゃんといっていた。
あと目玉もいなかった。
《こんにちは、どうですか?虫退治は?》
パソコンから目玉の声が聞こえた。
「いまどこにいるの?」
「目玉なら新しい身体を得るために一緒にいきましたよ」
妹ちゃんが、栞を挟んであるオイルを飲みながら言った。
「そういえば、あなたはなんでここに残ったの?」
「えっとですね、私には自我があるのですが、それが原因で、外に出ると危険だと言われまして……」
「そうなんだ、じゃあここで一緒に待ってる?
「ありがとうございます!ではよろしくお願いします!」
「うん!」
「ところで、私名前付けてもらっておりません?」
「そっか名前なかったけ、私が付けていいの?」
彼女はコクッとうなずきながら言う。
うーん、何がいいかなぁ、よし!決めた! 私は彼女の手を取って、 笑う柔らかいし……ギュッと抱きしめてみる。あったかい、そして、柔らかくて気持ちがいい。
すると彼女も私の背中に手を回して、優しく包むようにしてくれる。
まるでお母さんみたいに。
そして少し経って離すと、 目を合わせる。
それから、 名前を言おうとした時。
「あらあら、いい雰囲気な所ごめんね!!」
「ただいまー!!妹ちゃんに手を出したら駄目よー」
「解ってるよ……又2人の時にな?」
「はい、残念、ではいつもどおり妹ちゃんで」
そういって、部屋を出て行った。
私は気になって、 お姉ちゃんの後をつけると、 そこには、Iちゃんがいた。
私は、Iちゃんを連れて部屋に戻ろうとすると、 お姉ちゃんの部屋の中から声がした。
何を言っているのかは分からないけど。
ドア上下に開くその中へと入っていった…、はぁー!!
《久々にゴキブリがでたのでワープサせます》
すると目の前から消えた。
あれ?さっきまでお姉ちゃん達と話していたはずなのに……、辺りを見渡すと、そこは洞窟のような場所だった。
すると後ろの方から、 ガサガサッという音が聞こえる。
振り返ってみると、そこに居たのは大きな蜘蛛だった。
あれ、そういえば武器ないんだわこれが……。
そういえば、ライトリングとウインドミルってやつが使えたっけ?
【R/コミカル系Vチューバーたなそやこ】
たなそやこ、猫耳、尻尾型魔法媒体セット付き、ゴスロリドレスセット付き寄生します。仲良くなれば外せるようになる。
【バッシブ】
レーザークロー、全域センサー、跳躍、電脳支配、
【アクティブ】
電脳移動、雷光切り裂き、ライトリング。ウインドミル
よく説明書見てなかった、レーザークローは、手から
爪が出る感じで、 範囲攻撃、電脳移動は、自分の身体をデータ化させて、別の場所に移動する。
雷光切り裂きは、電気を纏った風の刃で、広範囲の攻撃が可能。
ライトリングは、直線に貫通し攻撃する雷撃。
ウインドミルは、風の力で空を舞い、透明の風刃を飛ばす魔法。
どれも強いけど。
まずは、襲いかかってきたので電脳移動を使ってみる。
頭の中で行きたいと思うとその場所を思い浮かべると行けるらしい。
試しに行ってみると、一瞬で着いた。
次に、ジャンプをしてみる。
これは簡単だった。
ゴスロリドレスになるには、杖みたいな発動体が必要らしい
。
なので、近くにあった鍾乳石を切り裂きで手に入れ。
見た目は、真っ黒で、先端は白で尖っている。
次は、魔法の使い方だ。
魔法を使うには、詠唱が必要だ。
魔法名を言うと、魔法が使える。
ちなみに魔法は、ウインドカッターを自分ではなってみることにした。魔法名を唱えると、 ヒュン! バァーン!!! 岩が粉々になった。
威力が高すぎる。
次に使うのは、電脳移動。
電脳世界に入り込む事ができる。
電脳世界に入ると、ステータスが見れる。
名前:たなそやこ
種族:ケットシー(不完全)
LV.1(MAX)
HP.200/200
MP.220/220
攻撃力.80
防御力.50
素早さ.100
魔力.120
SP0
耐性 火・水・氷・闇 特殊スキル
全属性適正、電脳支配、ユニークモンスター、
称号 異世界人、アイテムボックス、
装備 武器 いしのつえ
防具 ゴシックロリータ服一式
装飾 黒いリボンチョーカー
足装備 ニーソックス
腕装備 アームカバー
腰装備 ベルトポーチ
つええ……でもレベル上がらないから、上げれないじゃん! でも、ステ振りできるから、まぁいいかな? よし!つぎいこう! 次は、雷光切り裂きだ! この技は、手から電撃を出して相手を痺れさせる。
早速使ってみた。
すると、バチッ!! ビリビリッ!!斜めに大きく切り裂き と、音を立てて蜘蛛を真っ二つにした。
すると、蜘蛛が倒れた。
どうやら気絶しているようだ。
私は、蜘蛛に近づき、ナイフを取り出して、心臓に突き刺した。
グサッ……ブシュューーーーーーーーーーーーーー!!! と、血を吹き出しながら倒れていった。
そして、レベルアップした。
ケットシーは、レベル上げ出来ないから……
《SP10をコックローチスパイダーを倒したことで手に入れました》《経験値1000を獲得、経験値玉に変換します。》 と、なった。
《電脳移動のレベルが2になりました》 《電脳移動の距離が2倍に増えます》 やったね!これでもっと遠くにいけるよ。
次はライトリング。
ライトリングとは、雷光の矢を飛ばせるようなる。
早速やってみる。
すると、手のひらから、雷光が飛んでいき、蜘蛛に命中する。
すると、またもや、蜘蛛が倒れる。
《電脳移動が3になりました》
電脳移動も上がった。
最後にウインドミル。
ウインドミルは、巨体な風刃で、敵を切り裂く魔法。
ウインドミルと唱えると、風の刃が出てきた。
それを蜘蛛に向かって放つと、 ズパッ!! と、蜘蛛の脚を切り落とした。
蜘蛛は、痛さのあまり暴れている。
私は、とどめをさすため、ウィンドミルを放ち続けた。
しかし、中々死なない。
やっと死んだと思ったその時、 ドクンッドクンドクンッ と、脈打つ音が聞こえた瞬間、 切り落とされたはずの、脚が再生していった。
なんなのこれ!? と、思っているうちに蜘蛛の糸を飛ばしてきた。
そしてわらわらとやってくる、新種のゴキブリ、身体が恐怖で魔法を放とうとしても、震えていて上手くできない。
そうこうしている間に、ゴキブリに囲まれてしまった。
もう駄目だと諦めかけた時、
「ウインドカッター」
その声と共に私の周りのいた、ゴキブリ達が真っ二つになって死んでいった。振り返ってみるとそこには、お姉ちゃんがいた。
魔法使いの箒を持ち、隣には、両手からビームガンを撃つ妹、iちゃんが腕輪の力で全域に盾を張って護ってくれている。
「戦略的撤退よ、敗北じゃない!!」
iちゃんが叫ぶ
と、私達はその場から離れようとしたときだった。
後ろの方で大きな爆発が起こった。
お姉ちゃんによる、魔法使いの箒のアクティブ能力、噴出火炎を放つ。
爆風で吹き飛ばされそうになると、
「大丈夫?」とお姉ちゃんが支えてくれた。
何とか助かったけど……。
さっきまで居たところを見てみると、洞窟の壁に大きな穴が空いていた。
そして電脳移動を発動させた、考えて使ってほしい。
すると一瞬でさっきの場所に戻った。
そこで見たものは、蜘蛛が燃えていたのだ。
炎が弱点なのかな? なら私がやるしかない! 電脳移動を使い、蜘蛛の目の前に現れる。
蜘蛛は、いきなり現れた私に驚き、動きを止めてしまう。
ピンチはチャンスってどっかできいたせりふ!!
テンション上げて、風に語りかける。
「風よ、荒ぶる龍となり天を震わせよ!!巻き上げろ!!精霊魔法
トルネードーーーーー!!」
魔法を唱えると、複数の竜巻が起こり焔を飲み込み、炎嵐となって蜘蛛を巻き込んでいく、私たちは、iちゃんの防壁で護ってもらい焼かれずにすんだ。
そして、とうとう倒すことができた。
《経験値2000を獲得しました》 《経験値玉を取得しました》 《経験値玉を取得しました》 《経験値玉を取得しました》 《経験値玉を取得しました》………………
《レベル上がらないので天に献上されました》
4個だけ残った経験値玉の欠片……はぁ?これって私のせいだよね?
だって、レベルアップしないのは、このケットシーのせいでしょ!
「欠片貰っていくわね?初出陣ではこんなもんでしょ、ねえ、あいたん」
「おねえちゃん、すごい魔法でした、でも変身は、程々にお願いします」
「うん、すごかったよ?私役に立った?」
「もちろん!さすが私の自慢の妹だ!」
と、言いながらiちゃんと妹の頭を撫でる。
二人共えへへと照れながら、ありがとうと言う。
お姉ちゃんにもぎゅっと抱きしめる。
すると、
《称号:初めての戦闘で勝利を手に入れた、無料ガチャチケット×4枚》
《称号:初めて新モンスターを倒した、兵士ガチャ追加》
《称号:ユニークモンスタージャイアントコックローチスパイダーをを倒した、魔導書ガチャ追加》
以上の報酬が手に入れた。
《ケットシーの加護で1日幸運が付加されましたにゃ!!》
やったね!ラッキー! そして、街に戻ろうとした時、
「あ!そうだ!ここら辺の魔物倒してレベル上げしましょうよ!ついでに、経験値玉も集めて、仲間のレベルも上げる!どうせ、私たちがレベル上がっても意味ないしね!それと思惑は、別で邸に帰らされていた。
名前/なやそやこ
種族/猫神レベル2
職 /精霊使い《風、雷》レベル5
レベル1
体力/6(装備−5)
力 /5(装備−3)
魔力/15《装備+10》
素早さ/10(装備+2)
SP/20
耐久/16 、魔法21
スキル/アイテムボックス改、気配察知2、隠蔽2、鍛冶3(+1)
装備【R/コミカル系Vチューバーたなそやこ】
たなそやこ猫耳、尻尾型セット付き、ゴスロリドレスセット付き寄生します。仲良くなれば外せるようになる。
【体力−5、力−3、魔力+10、素早さ+2】
【バッシブ】
レーザークロー、全域センサー、跳躍、電脳支配3、魔+10
【アクティブ】
電脳移動、雷光切り裂き3、ライトリング2。ウインドミル2
職業に猫神になっているんだけど?
電車に乗ろうとしたら肩にわざとぶつけられました……精神的に痛かったです。