壱杯のカツ丼! 【WEB】
壱杯のカツ丼!
ここに壱杯のカツ丼がある。
目の前に壱杯のカツ丼がある。
わたしはカツ丼好きであると、そう公言しておこう。
敢えてもう壱度……ここに壱杯のカツ丼がある!
されどカツ丼!
やっぱりカツ丼!
カツ丼は玉子綴じ派である!
ソ〜スカツ丼も、それはそれで良いのだが。
ソ〜スと玉子綴じ……弐つの居並ぶメニュ〜ならば、迷う事無く玉子綴じカツ丼を選ぶ……其れが玉子綴じカツ丼派だ!
壱口食べ無くても……。
壱目見て判るレベル
決してソ〜スカツ丼を軽視している訳では無い。趣味嗜好好みの問題何だ。
ソ〜スカツ丼にも、ソ〜スカツ丼で濡れたキャべツ、乾いたキャべツ、キャベツが無い、ソ〜スカツの枚数、大きさ、衣の厚さ、揚げ具合、カツの種類がオンリ〜、弐壱、参種別……上げれば数切りがない奥深さが存在する。
ここに壱杯のカツ丼がある。
この辺で唯壱のやっすいカツ丼だ!
勿論お持ち帰りである!
店舗へも朝夕弐度程出向き、人気、どれが売れてる、看板メニュ〜は、この店舗で壱番でてるのは、このメニュ〜で人気の無いのはと……店員さんを捕まえて根掘り葉掘り情報を仕入れ。
店員のロ〜テ〜ション、態度、雑談の内容等メニュ〜を隅々隈なく謁見しながら確認をする。
半日程客の出入り、客層、何を注文するのか、運ばれて行く現物の盛り付け方、導線、客への対応、厨房でのやりとり、作業音等を確かめつつ気になるものを片っ端から注文し、値段と現物を照合し有無しの物差しを付けていく。
それを踏まえての今日のお持ち帰りだった……。
時機尚早だった事は否めない……。
悔やまれる……何故壱日だけで、お持ち帰りOKしてしまったのだと……。
月から日まで責めて壱月のデ〜タを取らなかったのだと……わたしを責めるしか無いのだ……。
店員による味、調理のバラツキ等数々のカツ丼屋さんで味わって来たのだろう……。
完全に外れの回だった……。
目の前に壱杯のお持ち帰りのカツ丼がある。
蓋は閉じら水滴が滴り落ちてビショビショのなっていくお米を垣間見ながら……。
蓋の上からでも、水滴越しでも、半生な感じがありありと判る……。
この壱杯だけだったのかも知れない。
でも、この壱杯何だ!
お客様を繋ぐもの、引き離していくのも……この壱杯何だ……。
わたしは次に訪れる事は……もう、
無いだろう。
蓋を開け……玉子綴じの廻りに御飯が上から丸見えだよ!
長いお米の割合い多くないかな……?
店舗で食べたカツ、もっと分厚かったのにな……?
玉葱の角がたってるね、シャキシャキだ!
玉子の白身もとろとろの透明感タップリだしね!
ぱん! 頂きます!
ガリッガリッ……。
ここに壱杯のカツ丼がある。