表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋するサキュバス、想うショタ。  作者: さてらいと。
1/1

第一話 プロローグ その1

初投稿です。よろしくお願いします。

 サキュバス、という言葉を聞いたことがあるだろうか。

いわゆる悪魔、という存在である。特に男性の前に現れ、誘惑し、骨抜きにしてしまう悪魔。それがサキュバスだ。 

そして何より、その容姿は美しい。めちゃ美人。うん。 

今作は、そんなサキュバスとある少年が織りなす、一つの物語。それでは、本編へ入っていこうと思う。 






ある夜のことである。人工の灯りによって明るく照らし出されるビル街。道路には残業終わりのサラリーマン。ベロベロに酔った飲み会帰りの集団。手を繋ぎながら歩くカップル。

東海地方の主要都市であるここ名古屋の街は、いつも通りの活気で溢れかえっていた。

 しかし、そんないつもの日常を見下ろすように、ビルの屋上に不思議なシルエットが佇んでいた。

高身長、かつ出る所はしっかりと出ている抜群のスタイル。胸元が大胆に開き、可愛らしいフリルのついたドレス。黒く艶やかな長い髪。背中には小さく可愛らしい翼。ぴょこっと飛び出ている先端がトランプのスペードのような尻尾。彼女の持つ全ての要素が非日常であることを強く主張していた。そして一際異彩を放っているのが、頭に生えている二つの大きな角である。その角は、月の光を吸収して妖しく光っていた。

そう、彼女はサキュバスなのである。


 「はあ、、、」


小さなため息とともに、あまり浮かない顔をする。


 「品評会、一体どうすればいいのよぉ、、、」


 品評会。百年に一度、悪魔の王たちが地獄に集う。『魔王会議』と呼ばれるその祭典の中の一つの催しが、品評会である。彼らへの忠誠を確かめるため、全ての悪魔が自らの出来る最大限の努力を献上する。もしそこで彼らから高い評価を得ることができれば、魔王権限で一つだけ、願いを叶えてくれるというものだ。当然そんな報酬があるのだから皆、必死になって特上の獲物を探す。

 品評会では多種多様な獲物を献上する。

例えば、吸血鬼、いわゆるドラキュラと呼ばれる悪魔たちは、人そのものや、人の血液を使った料理などを献上する。はたまた東洋の魔族である鬼たちは、地獄特製の地酒を振る舞ったりする。

これらのように三者三様の献上品が集まるため、品評会は魔王会議においても一番のビッグイベントとなっている。


 「何も思い浮かばない、、、」


諦めたようにストンと腰を下ろした彼女は、弱々しく呟く。

 サキュバスたちは、主に人間の男性を献上する。誘惑を得意としているのだから、当然といえば当然である。しかし、ただ男性を献上するのでは高い評価を得ることなど到底出来はしない。そこで彼女たちは、イケてるメンズ、いわゆるイケメンを好んで献上品としていた。

 しかしここである疑問が湧くと思う。「果たして魔王たちはイケメンなどで満足するのか?」と。結論から言うと、むしろ意外と好まれたりする。

 最近、現世にお忍び旅行、と言うのが魔王界隈で流行っている。最近とは言ってもここ数百年の間での話ではあるが。

 魔王とはいえ特にすることもなく、案外暇な彼らは、現世に対してとても興味を持っていた。そこで彼らは、自らの容姿を好きなように変え、現世にこっそり遊びに行くことを思いついた。そう、ここで現世のイケメンの知識が役に立つのである。興味を持っているとはいえ、知識は少ない。

 しかし、旅行するならいい思いをしたいのは当然のこと。百年に一度の品評会で流行りの顔を知り、旅行のプランに取り入れる。

 いわば、サキュバスたちは、旅行会社のような役割を担っているのである。だから、サキュバスたちの献上品は、魔王たちにとってかなり重要なものとなる。もし適当に選んだモノを献上すれば、間違った知識の下で生まれたイケメンとなってしまう。魔王たちに恥をかかせでもすれば、サキュバスたちは一族ごと消し飛んでしまうだろう。そんな重要な役割を任されている物だから、毎回死に物狂いでイケメンを探す。

 そんな彼女たちは世界各国のイケメンを探すため、品評会がある度に、

  ①地域

  ②年齢

を分けて担当している。


 「ニッポン、それなりの年齢かつ可愛らしい、だなんて、難しすぎるわよぉ、、、」


彼女の担当は①日本 ②年不相応の可愛らしい青少年 ということらしい。

 何を隠そう、彼女はこれが人生、いや悪魔生で初の品評会なのだ。いきなり無理難題を押し付けられてしまったらしい。先輩サキュバス曰く、「これを乗り切ったら一人前のサキュバスよ♡」ということらしい。まあ実際に今活動しているサキュバスたちがいるという事は、難しいお題というのは一人前になる通過儀礼のようなものであるのも頷けなくもない。


 「でも、頑張らなきゃ。私には目標があるのよ」


握り拳を作って自信を奮い立たせる彼女。そう、彼女にはある大きな目標があるのだ。






     「カレシ、作るのよ!!」


月が少し曇った気がした。

 


ゆっくりやっていきます。 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ