目が醒めると…
「…ん…ここは…?」
気がつけば自分は見覚えのない場所に居た。
自分は仕事から帰っている途中で電車に乗って居たはずだが…
「ああ、起きたのか」
声がした方向を見るとそこには鎧を着た男が…ん?鎧?
「お前も不運だな、異世界から呼ばれていきなり剣闘士として戦わされるのだから…」
「は?」
何を言っているんだこいつは剣闘士?戦わされる?
「あぁ、お前は戦わされるんだよ、まぁ、最初の相手は唯の狼だ。落ち着いてやればきっと勝てるさ」
ナチュラルに心を読まないでくれ……
…ん?
唯の狼!?とにかく色々と聞かなければ…
「質問なら受け付けるよ。まだ武器と防具選びまでに時間があるからな」
また心を読んできた…取り敢えず
「ここは何処だ?」
「ここはアルカータ帝国の闘技場さ、お前は異世界から剣闘士として召喚されたんだ」
異世界から…信じたくはないが現状を見る限り本当のようだ
「どうすれば元の世界に帰れる?」
「あー…単刀直入に言おう、俺はお前を元の世界に返す方法を知らないし多分帰れない」
「なっ…!?」
こいつ、今多分帰れないと言ったのか!?
ヤベェ、パソコンを今すぐに壊したくなってきた!
中を見られたら精神的に死んでしまう!
「…ん?俺は?」
「あぁ、俺は知らんし、そんな話聞いたことがないんだ」
つまり、可能性はまだあるのか…?
「取り敢えず今のお前の扱いは剣闘士だ、元の世界に帰る方法を探すには今は戦い、ランクを上げるんだな」
「ランク?」
「今のお前はGランク、取り敢えず戦えるということを示すんだな。今のお前は国の物となっている。」
「国の物…?」
「あぁ、だがランクを上げれば勿論ファイトマネーが貰える、まぁこっちじゃ金ではなくポイントだが…詳しい説明はあとだが…、取り敢えずそのポイントで自分を買い戻す事ができる、そうすればここから出られるんだ。」
ランクを上げる…戦いなんてした事がないのにやれるのか俺?
「あぁ、不安そうな顔するな、大丈夫だ最初の相手はさっきも言ったが唯の狼、落ち着いていけば大丈夫だ」
唯の狼か…戦ったことのない俺が勝てるのか?…
「取り敢えずお前のステータスを見よう」
ステータス?
「あぁ、ステータスと頭の中で念じてみろ」
言われた通りに念じてみよう…
ステータス!
ステータス
ナミキ ミキヤ 男 25歳
筋力G
魔力G
耐久G
敏捷G
器用E
知力E
スキル
異世界知識:レベル3 異世界の知識、きっと貴方の力
になってくれる
これは弱い(確信)
初投稿です。色々とミスがあるかも知れませんがよろしくお願いします。