7.「高校の内容は中学の応用だよ。」
語彙力の低下がみられますね…すみません。
私は今。すごくドキドキしています。意中の男の子と一晩過ごすことになったからです。私に勉強を教えてくれた柏木くんが家に帰ろうとしたけど、外は台風並みの大雨。傘もない中帰らせるわけには行かないので今日のお礼も兼ねて泊まることを提案したけど、その時の私は恥ずかしさが抑えられていたのか、恥ずかしいという感情がありませんでした。でも今はすごく恥ずかしいです…。
「柏木くん。とりあえずお風呂に入って来たら?私ご飯準備するから。」
「いや、別に気を使わなくてもいいぞ。飯と風呂なら一日ぐらい…」
「だめ!生活態度みだしちゃだめだよ!」
「いや、九時に飯食うってもう生活態度みだれてるくない?」
「…それは…その…ごめんなさい。」
そうだった。ほとんど私のせいで柏木くんにも迷惑かけちゃってるんだった。
「でも、柏木くんも気を使わなくていいよ!」
「そっか、ありがとな楓山。」
「うん!」
現在。楓山の家で入浴中です。おっと、今すぐ携帯の百十番を消すんだ。これは合意の上で行なっていることなのだ。
しかし、勉強会をしに来ただけなんだが、こんなことになろうとは…。とりあえずだいぶあったまったし、そろそろ上がりますか。
体を拭いて服を着て、楓山のところに向かった。ちなみに服は俺の制服。そこはちゃんとわきまえてますよ。
「悪いな楓山。こんなことになっちゃって。」
「ううん、大丈夫だよ。私こそこんな時間まで付き合わせちゃってごめんね。あ、柏木くん。そこに座ってていいよ。今ご飯持って行くから。」
「おう、ありがとな。」
今思った。楓山って料理できたんだ。
そんな失礼な事を考えていると楓山の料理が運ばれて来た。
「わーお。」
「どうかした?」
「いや、本当に料理出来たんだなって。」
「一人暮らしする前にお母さんに教わったんだ。」
「まぁ、そりゃそうか。」
「口に合うかわからないけど…どうぞ!」
いや、普通に美味そうだよ?てか、これ今作ったの?最近の女子高生って料理のレベル高いの?俺なんかゆで卵失敗して温泉卵になっちゃうくらい料理のレベル壊滅的だよ?
「では、いただきます。」
料理はなんというか、鮭定食みたいに、ごはん、味噌汁、焼き鮭と至ってシンプル。とりあえず味噌汁を一口ズズズ。
「…うま。」
「…本当?」
楓山は心配そうに見てきた。
「本当本当マジマジ。めっちゃ美味いよ?」
「良かったぁ…。」
その後は料理を食べながら世間話をしたりしなかったり…。
「柏木くんっていつも勉強しないの?」
「しないよ?」
「なんで?」
「だって面倒くさくない?」
「勉強しないで私よりいいなんて…。」
「お前も…まぁ、頑張れば点数取れる…と思う。」
「やっぱり私馬鹿なんだなぁ。」
そこはまぁ、楓山は努力家だし、いつかいい点が取れる気がする。
「でも、柏木くんは勉強すればいい成績取れるんだから勉強したほうがいいよ?」
「やだ。」
「即答?!」
「さっきも言ったがする気はない。授業で覚えていた内容を全力で書くだけだよ。」
「だめだよ!もったいないよ!」
「楓山もいつか取れるよ。」
「私には無理だよ…。」
「何をいうか。高校の勉強はまだ始まってないぞ?みんな一からなんだから、頑張ろうぜ。」
「柏木くん…。ありがとう!」
実際楓山はたくさん努力する。成績が悪いことをそのままにせず、よくしようと頑張っている。だからいつか取れる気がするんだ。
「でも、高校の内容は中学の応用だよ。」
「柏木くん!励ますか落とすかどっちかにしてよ!」
テストが終わり次の日。
教室の前に張り出されたテストの成績は楓山、時雨、七種、俺ともに赤点を回避した。
だが…。
「ねえ、この柏木って人どういう人なのかな?」
「入学して最初のテストがこれだからね。」
「きっと真面目な人だよ。」
テストは楓山と勉強したせいか、俺は学年順位が一位だった。
楓山パート?終わりかな?次は時雨かな?七種かな?
読んだからでありがとうございます!




