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五月病  作者: 山口大生
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第9話 散歩

いつもより早く起きた俺は、朝刊を取りに外に出た。外の気温は心地よく、辺りも明るくなっていた。俺は、朝刊を玄関前のマットに置いた後、散歩に出かけた。なんで散歩に出たかは、俺自身もわからなかったが、外に出て、動いてみたいと思ったからである。外に出て、近所を歩いてみると、近所で、いつもみているはずの風景が、懐かしく感じた。そういえば、新聞配達の仕事をしてから、外に出るのは、仕事に行くときだけで、辺りの景色を見ている余裕もなかった。だから、何気ない、いつも通りの景色にも、ノスタルジアを感じるかもしれない。

そう考えている内に、目の前に、大きな鳥居が現れた。

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