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五月病  作者: 山口大生
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第5話 バレた

初めて無断欠勤してから3日目。今までは、設定してた2時のアラームをしなくなり、毎日毎日会社に行かず、まるで自分が、この世で何でもできる王様になった気分で、ゴロゴロしていた。しかし、そんな甘い生活も長くは続くはずもなかった。

初めて無断欠勤してから5日目の朝、「いつも」のように朝まで寝ていた所、「あんた!一体どう言うことなの!?」という大きな怒声で、目が覚めて飛び上がった。そして、俺の目の前には、怒声を叫んだ、鬼のような母が、腕を組んで仁王立ちしていた。「ヤバイ。無断欠勤したことバレたのかな?」と思ったのもつかの間、母は、「さっき会社から電話があったわ。あんたここんところ、連絡もなしに欠勤しているって。私は恥ずかしくって恥ずかしくって、もう穴の中に入りたい気分よ!」

烈火のごとく怒っている母の威力に押され、冷や汗が出て、危うく、失神しかけるところだった。その後、母は「この後、父さんと一緒に、家族会議をするわよ。」と言って、力強く、俺の腕を掴み、強引に引っ張って、自分の部屋から、リビングへ、強引に、連れて行かれた。

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