表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

プロローグ

どうも!海兎 白土です。

いままで読み専でしたが耐えきれなくなりました。

暇つぶし程度に読んでいただければ幸いです。

 2080年、4月9日。

 

 この日は「フリーダム・オンライン」という、最近じゃ珍しくないVRMMORPGにジャンル分けされるオンラインゲームが発売される日だ。

 2064年頃にいままで不可能とされていたバーチャル空間へのフルダイブする技術が開発されて16年。人類はその10とちょっとの時間で2000年代に夢想されたVR技術を確立させた。そしてその技術は多くの若者が夢見ていた仮想世界でゲームをする、というモノを現実にさせた。


 さて背景はこれくらいにして「フリーダム・オンライン」という物の説明をしようと思う。


 その名の通り、自由をテーマにしたゲーム。主人公はプレイヤーひとりひとり、剣で敵を薙ぎ倒しても良し、魔法を極め賢者になるも良し、はたまたそれらを支える生産者になるも良しと自由度が高い。ほとんど現実に近いこのゲームは多少のゲームシステムによる制限が着いても現実と何ら変わりない、いうなればもう一つの現実世界、とも比喩する事が出来るかもしれない。


 はてさて、そんなゲームは発売以前から、βテストの時から注目を集めていた。ほかにもこれよりもっと自由度の高いゲームはあるし、このゲームより派手な演出があるものだってある。

 

 ではなぜこのゲームが注目を集めているのか。


 それはネットに公開されたβテスターの書き込みからであった。


 曰く、迷子にならない程度のしかし高い自由度が良い。

 曰く、最近見かけなくなったLv制でありおもしろい。

 曰く、隠し要素も豊富でそれを発見したときの達成感がたまらない。


 いつもは「なにこのクソゲー」やら「ツマンネ(>_<)」ほかには「なにこのゲームオワタwww」といった辛辣な書き込みがされている『最近のゲーム考察板』というネット掲示板に、面白い、という書き込みが何十ものなされていて、仕舞にはフリーダム・オンライン専用の板まで立てられるほどであった。


 そんな経緯があったこのゲーム。製品板発売前から人気があったこのゲームは人口が集中する、とみたゲーム製作会社はもともと創設していたサーバーを強化、さらに、βテスターの意見も採り入れ、万全の体制を整えた。


 そうして発売日である、4月9日。サーバーに予想外の負荷がかかるといけないとのことで発売回数を3回に決め1回に5000本を発売することになった。


 さてさて本当に前置きが長くなってしまった。そうした第1回目の発売日。人でごった返すゲームショップに一人の男の子がいた。


 これは、彼が「フリーダム・オンライン」というゲームで蔑まれ、疎まれ、だけどそんなの気にするか!な精神を貫く、物語である。

誤字・脱字や意見感想等ありましたらドシドシ送ってください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ