表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
百合は眺めるものじゃないんですか? ~NTRダメ絶対な世界で×××の才能に目覚めた私がNTRっちゃうわけにはいかない!~  作者: ヱ川陸
第2章 普通の姉妹じゃなくなった話。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/28

第21話 サキュバスの主と眷属。

すみません、話数投稿し間違えました。


「サキュバスの主従関係はのう……そのな。()()()()()()()()()()()上で、サキュバス側から対象の精気を吸い尽くすことで成立するものなんじゃ」



 主従関係のその条件については微妙に気まずそうに・センシティブというかナイーブなところに触れるように言うトェイさん…………んんんん?



「それは……ユリも私のことを好きということ?」



 黙って話を聞いていたお姉ちゃんが私の方を向くと、少し照れた表情でそう聞いてきた。


 サキュバスの話かと思ったら私たち姉妹の関係性というか、お互いの恋愛事情的なことに突入して困惑するしかない私!


 

「えっ!?」


「うむ……普通のサキュバスハーフなら精気をメインの栄養源とする必要がないから、精気を吸うにしてもちょっと吸って終わりなのじゃ」



 精気、万物を生成する”もと”になったり・人間においての生命活動の”もと”となったりするもの──言い換えれば精力もとい元気ともパワーとも。


 いわばサキュバスハーフのエネルギー摂取は通常の飲食などと精気が比率低めのハイブリッド動力のようなものじゃな、とトェイさんが補足してくる。



「ユリとスズランのサキュバスにおける主従関係が成立しているのは、過去の例からしてもユリが精気を吸い尽くした上にお主らユリとスズランが想い合っているほかになくてのう」



 それがトェイさん曰く過去の事例と現状における状況証拠から導き出される推察・結論とのことで。


 いや、あの、そりゃ…………間違いなく私はお姉ちゃんのこと好きですけど!?


 でもその恋愛方面かどうかはまだ分からないというか、両想いってそれは親愛の情でも成立する可能性があって……!


 というかそれよりも、主従の条件からして私が普通のサキュバスハーフじゃない上に、お姉ちゃんを吸い尽くして衰弱状態にしてしまったのは確かなことで……。


 そんな時に尾久先生が割り込む形になってすみませんという前置きのあとに──



「それで話は少し違うのですが、異能対策課の尾久も認識を誤ったと反省していました」



 あとで尾久本人からもあるかと思いますが、と付け足す尾久先生。


 

「サキュバスクイーンルーツで同等の異能出力ならば、時と場合によって対異能シールドをわずかに貫通することもあり得るようです。そして排された体液に関しても特定条件下で”催淫”が機能する可能性があると、下十条=トェイウーゲ先生にもご教授頂きまして……申し訳ありません」


「それに関してはわし自身がサキュバスクイーンだったことを黙っていたことにも責任の一端はある、すまなかった」



 と尾久先生とまたトェイさんに謝られてしまう私、正直謝られても困ってしまうけど。


 ただ気になるところとして、私の異能はシールドも貫通するしシールド越しの体液にも催淫効果があるってこと……?



「えっとじゃあお姉ちゃんが”催淫”状態になっていたのは……」


「……うむ、家の浴槽に残っていた()()()から”催淫”効果のある成分が検出されての」



 あああああああ!! やっぱり~~~~!


 だから尾久さんも誤って代わりに尾久先生が謝ったんだ!? 確かに私も残り湯に問題ないか問い合わせたし!



「更には粘膜接触による唾液の移動、加えて汗の付着で”催淫”効果が重ね掛けられていったようでのう……”催淫”効果も手伝って精気を効率的に吸っていったようなのじゃ」


「ああああああ!?」



 バレてるじゃん! お姉ちゃんとの色々がもうほぼバレてるじゃん!


 おそらく検査の結果私の唾液や汗がお姉ちゃんから検出されてる時点で察しがつくし、トェイさんも尾久先生もなんか気まずそうなのはそういうこと!?



「そしてシールド越しの”催淫”効果は特定の条件下……最低限()()()()()好意的じゃったり、好意を持っていたり、恋愛感情があったりしないと成立しないという前例があってのう……それは孫のリンも把握していなかったのかもしれぬ」


「わあああああ!?」


「…………」


 

 私が声をあげ、お姉ちゃんは恥ずかしそうに俯く。

 

 まさに赤裸々!? 自身がサキュバスクイーンで研究家だけに詳しいからこその究明なんだろうけど…………恥ずかしいってレベルじゃないよ!?



「それはともかくとして、重要な話をするとですね」



 尾久先生! ともかく、じゃすまないダメージを私は喰らってるんだけど!?


 確かにそもそもが前提からして特殊すぎて・条件が揃うのも奇跡的ゆえに妹の分も謝罪してくれた尾久先生だけど! 


 出来るだけさらっと流そうとしてませんか!?



「サキュバスハーフ種でサキュバスの異能発動状態というのは特定条件下・期間のみで、それ以外の通常時は人間種などと変わらない日常生活を送ることが出来ます」



 でも確かに重要な話だった。


 サキュバスならまだしもサキュバスハーフとして人間種の要素もあるからこそなのかもしれない。



「ただ異能が発動している状態・サキュバスとして覚醒中はサキュバスハーフ種のエネルギーの摂取方法において、食べ物・飲み物より”他者の精気”が優先されるようになります」



 ……そこで出てくるのが精気なんだ。


 確かにお姉ちゃんの精気を吸い尽かさんばかりだった今の私は調子が良いのは確かなことで、エネルギーを十分に補給出来たということかもしれなくて。



「サキュバスとしての覚醒状態でも食べ物・飲み物でのエネルギー摂取は出来ないことはないが吸収効率が極端に落ちてのう」



 通常時の十倍は食べて飲まないと空腹感が解消されない・調子も悪いままと…………燃費が超悪化するってことなんだ。



「そして催淫状態で他者を引き寄せ精気を吸うことでエネルギー摂取とする、ある程度距離があっても非効率ではあるが吸うことは出来るのじゃ」


「そして精気はある程度溜めることが出来ます。おそらくは異能対策課の尾久が駆けつける前に下十条ユリさんは周囲の精気を吸い・おおよそ十日分ほどの精気が溜まったようです。それで病院に来てもらうまでの猶予がありました」



 一瞬疑問に思ったシールド状態の私はどうやってエネルギー摂取をしていたのかについて。


 それについては例の校門前での周囲に居た女性に”催淫”の異能を発動して精気を吸ってしまったストックだったらしい。



「そして更に大事なことはですね。下十条=トェイウーゲ先生によるとサキュバスの眷属はサキュバスとしての覚醒状態でも()()()()()()()()()()()()()ようなのです」


 

 自力での精気吸収が出来ない、それはエネルギー摂取が出来ないってことじゃ……?



「うむ……サキュバスの眷属は、主となるサキュバスからの精気を与えられることでエネルギー補給とするようでな」



 そうトェイさんが補足してくれるけど、それって親鳥と雛の餌やりの関係性みたいな状態ってこと?


 エネルギー摂取の選択肢がそれ一択になったら、私がいないとお姉ちゃんが飢える可能性があるわけで……!?



「じゃから、サキュバス覚醒中のスズランにはユリから()()()()()()()で精気を与える必要が出てくるのじゃ」


「えっ、いや、それは……」


 

 だんだん察しがついてきたけど、いやでもそれはちょっとどうなんだろう私としては抵抗があるわけではないけどお姉ちゃん的にはどうかわからなくて本当なら私がお姉ちゃんの生殺与奪を握って更に”そういう行為”を強要することになるわけで────



「つまり……私がサキュバス状態だったらユリにキスとかしてもらえればいいわけね」


「!?」



 お姉ちゃんがドストレートに言ったッ!


 そういうことなのはわかってたけど、けども……!



「お、お姉ちゃんは嫌じゃないの!?」


「嫌じゃないわ。それが私の生命維持に必要でもあるわけだし、むしろユリに負担をかけてごめんなさい。それで……ユリが嫌じゃなければ構わないわ」



 もし私が嫌だと言ったらどうなるんだろう…………いや、私が言う選択肢は存在しないし・万が一そんなこと言ったらお姉ちゃんは”飢えること”を選びかねない。


 この世界では飢えて死ぬことはないけど、飢えによる()()()()()()()なはずで……苦しいに違いなくて。



「もちろんいいよ! お姉ちゃんがいいなら!」


「……そう」


 

 そう答えると安堵した表情をするお姉ちゃん、正直私もほっとしてるというか…………恥ずかしいのは否めないけど!



「いや、精気の受け渡しは粘膜接触が一番効率が良いのは確かじゃが、ボディタッチや手を繋ぐだけでも時間はかかるが問題ないぞ」



 ……………。


 先走ってキス許容姉妹になってしまった私たちは思わず赤面、でもトェイさんの言い方ってものがあると思うんだけど!?


 そしてちょっと残念そうにしているお姉ちゃん!?


 ……そういうことに興味あるって言ってたもんね、しょうがないよね。


 じゃあ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 

「……ええと、それでですね。サキュバスの主の方の覚醒状態の精気の補給方法なんですけど、シールドがある状態でもある程度は周囲から吸収が可能です」


「人体にまったく影響のない・体調面で一切変化が訪れないレベルの微量の精気を大多数から吸うことでも補給は可能じゃな」



 気を取り直すように、微妙に気まずそうな表情をしながら尾久先生が続けてトェイさんが補足する。


 なるほど皮膚が呼吸するように精気を吸うことが出来ると……ほんとに大丈夫なんです?



「ただユリのサキュバスクイーン並の異能出力を思うと精気の吸収力・必要量も多くなる可能性があっての、じゃから別の手段で精気を大量に確保する必要性があるかもしれないのじゃ」


 

 ……私が食いしん坊みたいでなんかやだな!?


 そしてエネルギー吸収効率が落ちた時には沢山食べれば代わりにはなるとも聞いたし……うーん、結局大食いキャラにはなるんだ私。


 ……というか私が飢えた状態になっても我慢してればいい気がしてきた。



「ええと、そもそも私が精気を吸わず・食べ物も食べずの飢餓状態みたいになったらどうなるんでしょう」


 

 正直死にそうなぐらいお腹が減ってる状態なだけなら頑張って我慢する、何故なら空腹のタイミングによっては授業中に吸ったり・食べたりする必要が出てくるわけで……それは避けたい!





「それはやめておいた方がいいのう。サキュバスが飢餓状態になると生存本能から無意識化に最大出力で”催淫”を発動させる可能性がある、サキュバスクイーンでそれをやってしまうと()()()()()()()()()()()




 

 ……………。


<カクヨムでも連載中>

サキュバスについて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ