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新しい仲間②

「お二人とも、お詳しいですね……。」


 俺がそう言うと、カリティアが楽しそうに答えた。


「まあね! 73年生きてきて、人生の半分以上はスキルの事について調べてきたからね!」


 驚きの数字が聞こえてきた。


「73年!?」


 カリティアさん73歳なの!?ってことはシドウさんはまだ上の年齢なのか……。見た目は信じられないくらい若い。ファンタジーって、すげぇ……。


「そうだよ! もしかして長命種を見るのは初めて?」

「いや、初めてではないのでは? ユリウス様の配下のリオサ様はエルフなので長命種ですよ?」


 そっか……。何故か忘れてたけど、ファンタジー世界のエルフは寿命が長かったな……。ん?てことはリオサもとんでもない年齢の可能性があるのか!?


「もうだいぶ森が暗くなってきましたね。そろそろ帰りましょうか」


 シドウさんを先頭にして俺たちは森を出た。


「僕はギルドに寄って帰るのでここで。ユリウス様。ヤンチャな妹ですが何卒よろしくお願いしますね。もし何か妹がやらかしてしまったら、すぐに連絡してください。カリティア。ユリウス様に迷惑をかけてはダメだからね。それでは」


 シドウはそう告げて、メルドルの街の中に消えていった。残された俺たちはそのまま、会話をしながら城に向かった。


「なんで俺たちの仲間になりたいと思ったんですか?」


 ドラゴンをペットにしているカリティアさんの実力を考えると、もっと凄い魔王の所に……いや、別に魔王の仲間になる必要はないな。勇者パーティーとかに入れてもらえそうだけど……。


「うーん。そうだなぁ……ユリウス様だからかな! ユリウス様いい人そうだし、それに気に入ったんだよね! 色々とさ! それと私はユリウス様の配下に加わったわけだし、敬語は使わなくていいよ!」


 うーん……。何もわからん。結局の所どうして俺の仲間になりたいんだ……? まあ、【友達の輪】の効果で俺のステータスが上がっているところを見ると、仲間意識はちゃんとあるみたいだしいいか。あんまりしつこく聞いて、嫌われるのも嫌だしね。それとわかった事が一つある。まあ、当たり前の話かもしれないけど、配下のペットは【友達の輪】の効果が適用されないらしい。ちょっとだけ期待してステータスを見てみたけど、カリティアの分しかプラスされてなかった。


「わかった。よろしくね、カリティア」

「よろしく!」


 ガルトーヴァに着くまでの道中、俺のスキルの事や殺しはダメだというルールの事を説明した。




「ようこそ。ガルトーヴァへ」


 ガルトーヴァの作りかけの町を少し案内した後、城の中も説明しようと俺たちは城に向かった。

 城に入ってすぐの所にリオサが立っているのが見えた。


「おかえりなさいませ。ユリウス様」

「ただいま~」


 リオサがいるということは今日はもう帰ってきたのか。仲間探しはあまり上手く行ってない感じなのかな?


「仲間探しはどう?」

「あまり進んでいません。ナナビはいい子なのですが、カナビがヤンチャでして……。目を離すとすぐにどこかに行ってしまって困っています……」


 大変そうだな……。リオサがカナビを叱る様が目に浮かぶ。


「このまま任せても大丈夫……かな……?」


 俺がそう言うと、リオサがハッキリと答える。


「お任せください。絶対に私がカナビを変えて見せましょう」


 ははは……張り切ってるな。まあ、あまりリオサに負担がかからないよう俺の方からも何かカナビに言っておこう。

 そんな事を考えていると。リオサが俺の横に立っているカリティアを睨んでいた。


「それで……そちらの女性は?」


 あぁ、今はカナビの事よりこっちの話をしないとな。


「この人は、カリティア。俺たちの新しい仲間でシドウさんの妹だよ」

「カリティアだよ! こっちはペットのサク! よろしくね、リオサ!」

「グァウ」


 笑顔で自己紹介をするカリティアさんを何故かリオサは睨みつけている。


「どうしたんだ? リオサ?」


 なんでそんなに睨みつけてるんだ?勝手に仲間を増やすのはマズかったか……?いや、でも今はそんな事言ってる場合じゃないしな。


「いえ、なんでもありません」


 なんでもないといいつつ睨みつけるリオサと、直接煽っているわけではないが煽っているように見える笑顔でリオサを見るカリティアであった。


 何か……空気重くね……?

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