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仲間探し①

森を抜けた俺たちはメルドルに向かった。

 魔物が出るって聞いてたけど何もいなかった。


「全く魔物に遭遇しなかったね」

「もしかしたらメルドルの勇者が戻って来ていて狩ったのかもしれませんね」


 まあ、魔王がいる世界だし、勇者もいるか。

 あれ、そういえば俺って魔王じゃん。


「俺って一応、魔王なんだけど大丈夫なの?」

「そうですね。魔王だとバレれば殺されるかもしれませんね」


 え、全然ダメじゃん。俺まだ死にたくないんだけど。


「ちなみに聞くけどバレる可能性は?」

「ほぼ0ですね」

「そんなに低いの?」

「はい。普通にしていればバレません」


 まあ、それなら安心か。


「自分が魔王だと言いふらすか称号を見られない限りは魔王だとバレる事はありません」


 あ、そうか。ステータスは他人に見られないから称号は見られる事はないんだ。


「冒険者ギルドと国の兵士にさえ近づかなければ大丈夫です」

「なんでその二つ?」

「冒険者ギルドでは冒険者登録をするのですが、その時にステータスをチェックします」


 あれ?確か見られないって昨日言ってたよな?


「ステータスは他人には見られないじゃないの?」

「普通は見ることが出来ません。ただ特別なアイテムや魔法を使えば見る事が出来るのです」

「特別なアイテムや魔法か……それは何のために見るの?」

「犯罪者や魔王を冒険者にしないためです」


 なるほどな。

 悪人が冒険者となって問題を起こせば、その責任は冒険者ギルドに及ぶ。それを冒険者ギルドは嫌がっている感じなのか。

 ということは俺は冒険者になれないのか。


「国の兵士にはどうして近づいちゃいけないの?」

「捕まったときにステータスをチェックされます」

「仮に魔王様が捕まれば、魔王だとバレて即刻死刑でしょうね」


 まじかよ……

 俺今からそんな怖い所に行くのかよ……


「まあ、問題を起こさなければ捕まることはないですし、冒険者ギルドの方も冒険者になろうとしなければ問題はありません」

「それもそうか」


 そうこうしてるうちにメルドルに着いた。


 中に入ってみると色んな物が目に入ってきた。肉や果物を売ってるお店に服屋さん、アイテムショップみたいなのもある。


「凄い大きな街だね」

「勇者がいますからね」


 さっきも勇者がどうとか言ってたな。


「勇者がいると何か違うの?」

「はい。勇者がいる国は安全が保障されているので人が集まるんです」

「仮に魔王が襲撃してきたとしても勇者が居れば撃退できますからね」


 撃退って……


「勇者ってそんなに強いの?」

「はい。強いです」


 絶対に俺が魔王だってバレないようにしよう。


「魔王様と呼ぶと問題が発生しそうですので、お名前で読んでも良いでしょうか?」


 そういや俺の名前って何なんだ?


「許可する」

「それでは奴隷市場に向かいましょうか。ユリウス様」

「うん」


 俺の名前かっこよくね?




 ここが奴隷市場か。意外と中心街から近いんだな。


「結構堂々と売られているんだね」


 ちょっとだけ胸が痛む。


「それじゃ戦闘奴隷を探しましょう」

「わかった」


 そういえば予算聞いてなかったな。


「予算とかっていくらなの?」

「金貨1枚と銀貨が7枚、銅貨が9枚です」


 ……?


「そ、そっか」


 そういや俺この世界の通貨知らないじゃん……

 まあ、リオサに任せとけばいっか。

 そんな会話をしながら歩いていると、普段から良い物を食べているであろう太った頭の寂しい男が話しかけてきた。


「今日はどんな奴隷をお探しで?」

「えーと」


 俺が考えていると


「戦闘奴隷を探している」


 リオサが言った。


「戦闘奴隷ですか、こちらへ」


 言われた通りに男についていく。


「こちらの奴隷はいかがでしょうか?」


 連れていかれた所には、金色の長髪。ライオンのたてがみのような髪型で体は筋肉質。身長が190cmくらいはある大男がいた。しかもイケメン。

 目の前にはステータスが載った看板が立ててある。


 レベル38、攻撃力130、魔力10、MP20

 称号『』 スキル『』 種族 猫人族


 めっちゃ強くない!?


「こいつは強いな」


 リオサも驚いている。


「値段はいくらなんですか?」


 買える値段だといいけど……


「銀貨1枚でどうでしょう?」


 うーむ。銀貨1枚か。

 銀貨7枚あるって言ってたし余裕で買える値段じゃない?


「よし!かtt」


 そう言いかけた俺の言葉を遮って、リオサが口を開く。


「そんなに安いという事は、何か問題があるのでは?」


 確かに……ここに来るまでに色んな奴隷が見えたけど、ここまでステータスが高い奴隷はあんまりいなかった。それに値段が書いてある奴隷もいた。

 この奴隷よりステータスが低いのに、この奴隷より高い奴隷が多かった。


「何かあるんですね?」


 そう言うと商人は口を開いた。


「はい。この奴隷には大きな問題があります」

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