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ガルトーヴァ会議②

「魔王様は大魔王ルードに出会った時に、顔に出ねぇようにしろよ? もし俺たちが気付いている事がバレたら、めんどくせぇ事になるかもしんねぇからな」


 レオの言う通り俺は顔に出やすいようだし、本当に気を付けたほうがいいな。バレてルードと魔王狩りが同時に敵になるような事があったら、俺たちに勝ち目は無いだろう。


「仮にバレてしまった場合は、私たちが全力で魔王様をお守りするので安心してください」


 リオサはそう言うが、仮にそうなってしまった場合は俺以外が生き残れる選択肢を取ろう。いや……そんな事にならないように俺が強くなればいいんだ。全員を守れるくらいに……。


「サリア。また移住希望者を探してきてくれるかな?」


 サリアが「お任せください!」と胸を叩いた。

 移住希望者を探して国民を増やそう。そしてガルトーヴァを一刻も早く完成させた方がいいかもな。


「魔王様のスキルの事を考えると、仲間も募ったほうがいいかもしれませんね」


 リオサの言う通り、仲間探しも同時進行したほうがいいな。そうと決まれば尚更この国の完成を急ごう。いつ崩壊してもおかしくない国に仕えるのは誰だって嫌だろう。国が完成して俺だけじゃなくてガルトーヴァも有名になれば、強い奴が自ら仲間になりたいとやってくる可能性もあるしな。


「そうだな。仲間探しも同時進行でやっていこう。前と違って、今は俺の名前もある程度広がっているし見つけやすいかも」


 俺がそう言うと、カナビが突然立ち上がって、胸を張って大声を出した。


「仲間探しは私とナナビちゃんに任せて! ナナビちゃんの【鑑定】スキルを使って物凄ーーーーーーく強い仲間を見つけてきてあげるわ!」

「えぇ!?」


 驚くナナビをよそに、カナビが自信満々に宣言をする。

 まあでも確かに、ナナビの【鑑定】があれば強い仲間を探す事が可能だ。だが、この2人だけに任せるのは不安要素がかなりある。この世界に来て色んな奴らを見てきたが、ステータスの高い奴は変人が多い傾向にある。ステータスが高いのを武器に自由に生きている奴らだからな。もしこの2人だけで探して、戦闘にでもなったら大変な事になる。


「安心してください、魔王様。私が2人と行動しましょう。ついでに教育も」


 ゴクリと唾を飲む俺。

 教育……リオサの教育は怖そうだ。けど、リオサが一緒に行動してくれるのなら安心だ。2人はリオサに任せよう。


「ウチは、変わらず建設を監視するっス! まあ、ウチが監視しなくてもいいくらい皆さん真面目に働いて下さってるっスけど」


 国民を受け入れたはいいけど、反乱を企んでいたり、他の魔王からの差し金の可能性があったりするから、ナモにはずっと監視をしてもらっていた。

 まあ、問題無さそうだけど……


「一応、監視は続行してくれ。もしもの可能性はあるかもしれないからね」

「了解っス!」


 ナモはホンッッットーに可愛いなぁ。


「俺は……ちぃっとばかし旅に出てもいいか? 魔王様」


 真剣な表情でレオが話し始めた。

 急に旅だなんて……どうしたんだ?もしかしてこの国が嫌になったのか……?


「俺はよぉ、魔王様が最強を目指す事を条件に仲間になっただろ? それで魔王様は約束通り、着実に最強に近づいていってる」


 確かに。レオと会った頃に比べたら、俺のステータスはとてつもなく上がってる。あの頃はスキルもこんなに持ってなかったしね。


「この前の大魔王メディスとの戦いの時に思ったんだ。魔王様が戦っているのに、俺は何も出来てねぇ……てな。その時に思ったんだ。最強の魔王の最強の配下になりてぇって」


 レオ……そんな事を考えていたのか。正直、最強は特に目指すつもりなかった。けど、スキルの性質上、俺はどんどん強くなっていってる。これは俺の努力じゃなくて、スキルのおかげなんだけどね……。

 まあ、でも……


「いいね! 最強の配下! レオにはそれを目指してもらおうかな」

「おう!」


 俺はいい仲間を持ったな。皆がいれば負ける気がしない。

 いつか来るかもしれない魔王狩りとの戦闘に向けて、準備を始めた俺たちだった。

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