湖は悪女に罰を与える
私達の学校、ハシミミ高等学校の裏山にはナミミコというそこそこ大きい湖がある。
その湖がだす摩訶不思議な音は人を変えてくれるらしい
そんなうわさ話を聞いた。
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き~んこ~んか~んこ~ん
若干音割れした学校の終わりを知らせるチャイムが鳴る
「かなこ!」
名前を呼ばれた。
私は佳奈美 加奈子だそして今抱き着いてきたのは友人の結菜。
「うわ!?」
急に抱き着かれたことに驚き、声を出した。
「も~!びっくりしたじゃん!」
「あはは、ごめんごめん!」
ああ、この友人の笑顔はなんて美しいのだろうか
この世には理不尽がある。
例えばこの友人は集団から孤立している人間を優しく仲間にしてくれる。
例えば父は見た目によらず手先が器用で、母は料理がうまい
様々な才能があるのにも関わらず私に特徴はない。コレといった特徴がないという特徴を持っている。
「マジネガティブやば~い」
結菜はけだるげな声を出す
「どうしたんよ?」
「いや、最近マジ眠くてさ!」
「いつ寝たん?」
「今日の三時」
「、、、、早く寝な?」
「ねるか~」
「ちなみに奈々子は?」
「今日の4時」
「格上!?」
そんなくだらないことを離しながら帰路をたどる。
「わたしこっちだから!じゃね~」
「じゃ~」
友達と離れた私はすこし寄り道をすることにした。
この地域の有名な怪談
「ヒトスクウ様」って知っているだろうか?
ナミミコという湖にに辛いだとか苦しいだとかとにかく負の感情を言ってしまうと別のものに変えられてしまう、、らしい。
この話の最も怖いところは別のものに変えられることではない、自らが代わりにいくのだ。
されるではなくされにいく
ではそこに、その湖に行くものはどんなものたちなのだろうか?
私はそんなことを考えながら帰路を辿る。
「ひゃ~さむい」
結菜がひとりごとをつぶやく。
おかしい、辺りはもう暗い。
しかも今私のいる七号線の付近は結菜の家と真反対の位置だ。
いるはずのない友人がいる。
思わず驚いて、電柱の裏に隠れてしまった。
べつに隠れる必要はなかったんだけど…まぁそこは良い。
声をかけようか迷ったが、どうやら人目を気にしている様子。
…こっそりついって行ってみよう。
結菜がこの後に何をするのか気になった私は尾行することにした。
そこから私は結菜のよくわからない道筋を辿った。
廃れた神社を横切り、橋を往復し、大樹の周りを3周ほどした後、山を登り例の湖にたどり着いた。
「ん~こんなんで変われるのかな?」
「まあ物は試しだよね」
「失敗してもデメリットはないし」
そんな考えで呪文を唱える。
突然のことだった。
湖は渦を巻き、森はざわめく。
ファン
甲高い聞いたこともない摩訶不思議なの音
淡く緑色に輝く女神様のような存在が現れた。
「ああ、ヒトスクウ様私の悩みを聞いてください。私は先日、好きな人に振られました。好きで好きでたまらなく、彼の方からもなんとなく好意を感じていました。けど振られました。それがどうしても辛いんです。どうか、私にすべての人を振り向かせるような美貌をお授けください」
「私にたった一つの才能をください」
「ずるいじゃないか」そんなことを思った。
あなたには素敵な才能がたくさんあるでしょう?
なのにそれ以上求める?たったそれだけのことで???
許せない許せない許せない許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
許せない
「帰ろ~か、、、な?」
ビュオォ!と突風が吹き、目の前に美しい女性が現れた。
」こんにちわ「
それは理解ができるのにできない人でないものが使う言語。
「やっ、やった!」
変わってしまう
」対価を捧げよ「
「ん?加奈子?」
「っえ?」
わたしは結菜を泉へと突き飛ばした。
結菜は再び湖から上がってくることはなかった。
よかった、対価が人間でも良いのかわからなかったが、、、
」受け取った。ソナタに授けよう才能とそれを活かす場を、そして、、、「
どうやら成功したようだ。
最後の言葉を聞く前に私は湖から突然現れた光に足を踏み入れた。
目を開けるとそこには異世界転生定番の中世ヨーロッパのような町並みの中、魔法を扱う人間が生活していた。
そこから私は王様に「魔王からこの国を救ってくれ」と頼み込まれ、
「これでとどめよ!!」
「ぐあああああああああ!!!?」
見事討伐した。
誰もが私の湖の女神から与えられた魔法の才能を認め、称える。
そして、今日はパーティメンバーの王子様との結婚式だ。
「女王様、ご準備はできましたか?」
「フフフ、まだ…ただの勇者よ」
「ソレは失礼しました。」
「ところで勇者様、お支払いの準備はできましたか?」
「?お金は既に払って」
「いえいえ、その才能そして、ソレを活かす場を用意した私どもに、あなたは対価を捧げなければいけません」
嫌な予感がした。
「アルティメットファイアー」
魔王すらうち滅ぼしたあらゆるものを滅却する虹色の焔は、その謎の使用人を焼き尽くす。
やってしまった・・・そう思いつつ、証拠を消すように使用人を呼ぼうとした時だった
ファン
虹色の焔は青色の炎、グレートファイアへ
ファン
再びあの音は鳴る。
グレートファイアはただの炎、ファイアへ
ファン
ついには虹色の焔は消えていしまった。
「は?」
私は現実を受け止められずにいた。
「まさか?まさかまさかまさか!ご友人を湖に落としただけで対価を払い終えたとお思いで?」
使用人は悪魔のように笑う
「ご友人はあなたのものではない。あれは決して対価になりえない」
「アルティm」
「きまりが悪い」
ファン
再び鳴る不快な音。
今度は何が?
・・・?
・・・・・!?
魔法が発動できない!?
「お返ししていただきました」
「返せぇぇえええぇえぇ!!!!!」
絶叫が部屋に響く
私は使用人に殴り掛かるが・・・・
「ぐぅ!!」
簡単に地面に殴り飛ばされてしまった。
「私の才能を返せぇええ!!」
「ふむ、あなたには素晴らしい作曲家としての才能がありますね?ここまで輝いているものは初めてです。しかし足りない。あなたの魂ごといただいてトントンといったところですかね?」
「え?」
私には才能があった?
それより待った。
その言い方は、まるで私が死ぬみたいな・・・
ファン
腕が消えた。
「へ?」
ファン
「待って!」
ファン
ファン
「嫌だぁあああぁああ!!」
ファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファンファン
「やめtt」
かつて魔王を倒した勇者は
いや
かつて友を贄とし、自らの欲望を満たそうとした悪女は
音と共に虚空へ消えた。
ナミミコについて
正式名称 安寧・破滅を導く湖
この世に絶望した者たちがそこで望みをいうことで、女神が現れ、絶望への解決策を教える。
もし、他社を踏みにじってでも、悪用する者たちがいたならば、その者たちは湖の女神によって天国から地獄に叩き落されるだろう
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