ほのぼのを目指すエッセイとなむいひけるもの~2回目~
去年12月からモッツァレラチーズにはまっていた話です。利もあり不利もあり。
2、モッツアレラチーズの威力
細切れになってるタイプの溶けるモッツァレラチーズを買ってから、簡単に「普段の食事にカロリーと栄養を追加」出来るようになったので、とても重宝しています。
カレーの上に乗せても、パンの上に乗せても、ご飯の上に乗せても、レンジで1分溶かすだけで、食事が簡単に美味しくなります。
この細切れチーズの一番良い所は、「スライスチーズと違って、単品で食べてしまうのを防げる」所ですね。スライスの溶けるチーズを買うと、ちょっと味の違うスライスチーズとして、そのまま食べてしまうんですよ。
それは悪い癖だと思ってたんですけど、中々「細切れチーズを買う勇気」がなかったんです。勇気が必要な理由は、どう使えば良いかもわからなかったからなんですけど、買ってみたら、先も書いた通りとても便利だったのです。冬の寒さも手伝って、どんな食材にも溶けるチーズをかけていました。
もう少し料理にこだわる気概があれば、米をレンジで煮て具を入れてチーズをトッピングして加熱する事により…チーズリゾットっぽい物が作れます。
マカロニを茹でてホワイトソースと野菜を用意して、チーズをかけて焼くと…グラタンっぽい物が作れます。
何がどうあっても「っぽい物」しか作れないんですが、米と麺とパンだけあって、何も作れないよりは良いのではないかと思います。炭水化物だけじゃどうにもならない。
僕の家のコンロの機嫌が良ければ、チーズオムレツも作れます。僕の家のコンロには、気難しい何かが住んでいるようで、時々点火しなくなったり、「どうせ点かないよな…」って思って点火してみるとしっかりファイアー! ってなったりするんですね。
電池を何度入れ替えてもそんな様子なので、たぶん何かの妖怪でも住んでるのかな(設定)と思ってます。
風呂場を汚くしていると、「あかなめ」と言う妖怪が出ると言われていましたが、物凄い勢いでコンロの電池を消費する妖怪ってなんだろう。江戸時代のコンロは「竈」だから、竈にまつわる妖怪か…ググってみたけど特に竈に関する妖怪って居ないっぽい。
もしかしたら、妖怪ではなく「ひょっとこ(火男)」とかが、竈の神様なのかな。「ひょっとこ」は、何年か前に放送されてた「どろろ」と言うアニメの令和版に出て来てたんですよ。刀鍛冶の家の守り神として。
うちのコンロには、そんな守り神が居ないのかも知れない。食費を削って単一電池を買い続ける日々は嫌なので、我が家のコンロは気まぐれなままで良しとしましょう。
使い方もほとんど分からないまま、細切れモッツァレラチーズを買ったのは、去年のクリスマスに「パンピザ」を作ろうとしたからなんですね。パンピザは実行して、パンピザを作っても余ったチーズを色んな主食にトッピングしてたら、やけに腹持ちが良いと言う事に気づいて、胃袋がまず「チーズは美味しい」って認定したんですよ。
チーズ無しの米とかカレーを食べても、「足りないんだよー」って胃袋が追加カロリーを要求してくるので、これは「トッピングできる食材があるうちにチーズを消費すべきだ」と思うに至り、パンとか米があるうちは、ここ数週間、必ず溶けるチーズをプットしていました。
8枚切り食パンに大量にプットした溶けるチーズを、柔らかい食パンからこぼさないで食べる方法も編み出しました。
温めたチーズをパンにかけているのではなく、チーズと一緒にパンを温めているので、パンがぐにゃぐにゃになってしまって、つかむ場所に困るんですね。
そんな時は、食パンを三角形になるように折って、口の上めに持ち上げて、チーズが手前に流れてくるように傾けると、流動体と化したチーズは自動的にパンを噛んでる方向に流れて来るんです。
「物理的に当り前だろう」って思うと思うんですけど、この法則を分からないまま「流動チーズパン」を食べてると、噛む時の圧力で、三角形にしたパンの後方からチーズがこぼれることに成ってしいます。
法則を知って、ちゃんと口のほうにパンを傾けて食べてても、チーズの量が多すぎると、反対側から出てきてしまう時もあります。チーズパンと分かり合えない瞬間ですね。
モッツァレラチーズを毎朝夕食べ続けると…なんと言う事でしょう。顔の皮膚がざらざらになってふきでものが出来ます。乳製品ばっかり食べていたからだろうか。野菜も食べよう。
そしてほぼ一ヶ月チーズを食べ続けて、飽きました。すごくお茶漬けが食べたい。昼間の間も、「長期間外国旅行をしている人は、故郷のご飯が食べたくなるらしいな…」って何となく考えていたのですが、今まさに僕の食生活は異国です。カレー(印度っぽい物)だのラーメン(中国っぽい物)だのサンドウィッチ(英国っぽい物)だの…米以外何処も日本じゃない。
明日ドラッグストアでお茶漬けを買って来よう。コンビニで漬物も買おう。
ほのぼのを目指すエッセイとなむいひけるもの第二回は以上です。唯の貧しい飯の話ですね。ご飯のカロリーが追加できる以外の利点としては、蛋白質への欲求がチーズで満足するので、気持ち痩せて来たと言う事があり、不利点としては、文末にも書いてある通り、顔の皮膚が荒れて、お茶漬けが無性に食べたくなるところ。