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 02 幼馴染と小学校①


 予約投稿したつもりが…


 後半ラスト微修正しました。





 前回は僕と幼馴染みのA子ちゃんの、保育園での思い出を語ってみました。ややアレな感じの思い出でしすけど、実際の出来事を記憶にある限り忠実に再現しました。

 今回はもう一人の幼馴染みB太くんも登場し、A子ちゃんとの関係も少しずつ変わり始めていきます。


 それでは前回の続きから。



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 保育園の卒園式でも、僕とA子ちゃんは隣り合ってお尻を触り続けていた。これはA子ちゃんから言い出したことで、卒園式の間もお尻を触り続けていたいと懇願されたからである。

 A子ちゃんの保育園での最後の言葉はこうだった。


「小学生になっても、お尻触ってね!」


 この堂々とした痴女宣言、幼女でなければ事案発生である。これに対する僕の返事も実に変態的だった。


「うん、僕もA子ちゃんに触って欲しい!」


 この微笑ましい二人の様子は、A子ちゃんのお母さんが手にしたハンディカメラで撮影され、後日黒歴史として発掘されるのであるが……それは、まだまだ先の話である。


 それから小学校が始まるまで、僕とA子ちゃんは互いの家を行き来するようになる。リビングで一緒におママゴトに興じ、アニメを見てから外に飛び出し、二人で走り回ってからお昼寝する。

 勿論、互いの手は相手のお尻に伸びるのだった。


「A子ちゃん、小学校でも一緒だといいね!」

「うん!わたしも若白髪くんと一緒がいいよ!」


 しかし二人の願いは叶えられない。

 入学式後の新一年生の教室にA子ちゃんの姿は無かった。二人は別々のクラスに離れてしまったのである。


 最初は寂しかったけど、僕は徐々にクラスの友達と一緒に遊ぶようになり、A子ちゃんもクラスメイトに馴染んでいる様子を校内で見掛けるようになる。

 A子ちゃんの家は近所だったので、登下校時だけがA子ちゃんと話せる時間になってしまう。A子ちゃんは新しい友達のことを楽しそうに話していた。


 もう互いのお尻を触り合うことは無かったのが、少しだけ寂しく残念な気持ちでいた。



 三年生になると僕も友達が増え、近所の男の子の家によく遊びに行くようになっていた。その家で僕はA子ちゃんと、もう一人の幼馴染みになるB太くんに遭遇するのである。


「あれ?若白髪くん?」

「A子ちゃん!?どうしてここに?」

「わたしは、S恵ちゃん家に遊びに来たんだけど……」

「え?僕はS雄くん家に遊びに来たんだけど……あれ?ここS雄くん家だよね?」


 三年生になってもクラスが別れたA子ちゃんだが、まさか友達の家で遭遇するとは思わなかった。そして何故、二人がここで遭遇したのかというと……


「お、若白髪くん!いらっしゃい!」

「A子ちゃん、いらっしゃい!さぁ、上がって!」


 立ち竦む僕達を余所に目の前の民家の扉が開くと、そこから何処か似通った顔立ちの男の子と女の子の二人が飛び出して来る。S雄くんとS恵ちゃん、この二人は双子の姉弟だとこの日知ることになったのだ。

 僕とA子ちゃんはこの双子と別々に出会って友達になり、今日の休日互いに家で遊ぶ約束をしていたという訳だ。


「うわ~、双子なんて初めて見た」

「わたしも、ビックリしちゃった!」


 双子の姉弟はしたり顔で僕達に言う。


「ふふっ、驚いた?」

「へへ~、わざと秘密にしてたからな」

「下にもう一人弟がいるんだよ~」


「ただいま~!友達連れてきた」

「あ、お帰りなさい」


 玄関先で双子達と話し込んでいたところ、姉弟が先ほど告げたもう一人の兄弟が帰宅したようである。そしてその弟くんの背後にぴったりと寄り添うようにB太くんが立っていた。


「あれ?B太くんじゃん」

「えっ、若白髪くん弟の友達と知り合い?」


 A子ちゃんに続きB太くんとの遭遇にも驚く僕に、S雄くんが尋ねてくる。


「うん、B太は集団登校で一緒なんだ。それと班長の弟くんでもあるの」


 僕の代わりに答えたA子ちゃんが言うように、B太くんは僕とA子ちゃんと同じ集団登校の班員だった。B太くんは少し小太りの男の子で、兄である班長や僕達とは真逆の大人しい性格の子である。

 そんなB太くんはS雄くんの弟・S郎くんと同じクラスで仲良くなり、今日のこの日に家にお呼ばれしたのであった。


「へぇ~、じゃあ一緒に遊ぼうぜ!」

「そうだね、A子ちゃん達も一緒に遊ぼう!」


 S雄くんの提案に僕がA子ちゃん達も巻き込んで、この場に居た合計6人で出来上がったこのグループは、その後も人数を増やしながら僕達の卒業の日まで存続して行く。

 そこに少しの事件が降りかかったりもして、僕の人生に初めての苦悩と後悔を与えることとなるのであった。


 月日は流れ五年生になり、僕とA子ちゃんはやっとクラスメイトになれた。そして僕らはのグループに、クラスメイトの男女二人が加入して、休日は総勢8人で集まり一緒に行動するようになっていく。


 そして約1年後、このグループに新たなメンバーが加入するのだが、まさかそのメンバーが僕の身に災いを招くことになるとは思いもしなかったのである………



……つづく。



 







 次回は翌4/6日23時頃に更新の予定です。


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