少女を助けたの
遠くから聞こえた声の方へ向かうことにした。
幸い走ればすぐにたどり着きそうな距離だった。
たどり着いた先では、1人の少女が今にも狼型の魔物に襲われるとこだった。
「土壁!」
とっさに少女と魔物の間に魔法で壁を作った。壁に当たった魔物は延びている。
「こっちに来てなの! 逃げるの!」
叫びかけると、赤髪の少女は震えながらも近づいてきた。その震える手をとって、私は走り出した。
数分は走っただろうか。
私も少女も疲れを感じていたとき、小さな洞穴を見つけた。
「ここに隠れるの。」
魔物がいなくなるまで、洞穴にいることにした。
洞穴に入って、少女はやっと落ち着いたのか、口を開いた。
「た、助けてくれてありがとう。あのままじゃ、私……。」
「気にすることないの! 貴女のような少女に涙は似合わないの!」
精霊の国のおじちゃんたちが、女の子が泣いていたらこう言えと教えてくれた、台詞をいってみた。
少女はポカーンとしてる。少しの間が空いて少女はクスクスと笑いだした。
「貴女面白いのね。私の名前はネリネ。貴女の名前は?」
「リリーなの! 5歳になったの!」
「私の1つ下だったの。それなのにあんなに勇敢に助けてくれたのね。」
先ほどの助けてくれた光景を思い出して、思わず顔が赤らんだ。
どうやら、勇敢なリリーが格好よく見えたらしい。
「ネリネはどうしてここにいたの?」
「私はお母さんが病気になって……。そのためにこの薬草を取りに来たんだ。」
そういうと、バッグから薬草を取り出した。
その薬草は精霊の国では見かけないものだった。
「じゃあ絶対に持って帰らないとなの! 協力するの!」
「いいの? リリーちゃんは魔法を使えるんだから、1人の方が逃げ切れるよ?」
「可愛いお嬢さんは放っておいて、どこかに行くなんて考えられないの。」
精霊の国のおじちゃんたちは、リリーに女の子の口説きかたを教えていたらしい。
「あ、ありがとう。」
ネリネはよりいっそう顔を赤くした。
「と、ところで、リリーちゃんはどうしてこの森に?」
「ママに連れてきてもらったの! 冒険者になりたいからその予行練習なの。ママは今お友達のところに挨拶にいってるの。」
「リリーちゃんは冒険者になりたいんだ。」
「そうなの! そして世界をみてまわるの!」
「いいわね、そういうの。私としてみたい。」
「それなら一緒に行くの! 1人よりも二人の方が楽しいはずなの!」
「いいの? 私もついていって。」
「まずは私が10歳になってからなの。 そしたらネリネを向かいに行くの。」
「それなら私は先に冒険者になって、貴女を迎える準備でもしてようかしら。」
「楽しみなの!」
二人は魔物に追いかけられたいたことも忘れて、楽しくはなしていた。




