ママに褒められました!
魔法を習った夜。
お仕事が終わったママとお部屋で、今日の出来事をお話し中です。
「それでねママ! いろんな動物が魔法で出てきたの! 私も魔法が使えたの! ほら、ライト!」
朝に習ったときより簡単に、光の球を手のひらに出すことができた。
「あら、リリーはすごいわね。もう魔法をスムーズに発動させることができるのね。」
そういうと、ママは私の頭を撫でてくれた。
「えへへー」
照れ臭いけど、ママに頭を撫でててもらうと気持ちが嬉しくなる。
「リリーはどうしてそんなに魔法を学びたかったの?」
「うーんとね。みんなが魔法を使ってたの羨ましかったのもあるの。でも1番はね、大人のなったら世界を旅してみたいからなの!」
「旅? リリーはママ嫌い? だからママのもとを離れていっちゃうのね。ママ悲しいわ。」
そういうと、ママは目元を押さえ始めた。
「ち、違うの! ママのことは大好きなの! でもでも、外の世界をみてみたいの!」
私が焦っていると、ママはくすくす笑いだした。
どうやら、さっきのは嘘泣きだったようだ。
「ふふふ、冗談よ。ママもリリーが大好きよ。それにね、ママも外の世界の憧れて、旅をしたいたことがあるのよ。」
「ママも!? すごい、すごい! 外の世界はどうだったの!?」
ママも旅をしたことがあるときいて、私は興奮した。
「そうね、外の世界がどんな感じかは貴女が実際にみて学んだ方がいいわ。ただ1つ言えるのはね、この精霊の国にいるだけじゃ分からなかったことがいっぱいよ。」
私はそれを聞いて、ますます外の世界がどういう感じなのか興味が湧いた。
「でも、旅をするなら10歳になってからね。10歳からは、外の世界で冒険者ったいうものになれるから。」
「10歳かぁ~。あと5年は長く感じるの。」
「あら、外の世界に行くために身に付けておく知識はいっぱいよ。勉強をしていればすぐに5年何てたってしまうわ。」
ママはそういうが、やっぱり私には長く感じる。そんな私を見てママは、1つの提案をした。
「それじゃあ、一度外に出てみましょうか。ここの近くに人間の町があるんだけどね、今度、その町の近くの森を住み処にしている精霊たちに挨拶をしに行くけど、リリーも連れていくわ!」
私は目を輝かせた。
「ほんと!? やったぁー!!! ママだーいすき!」
「ふふふ、それじゃあ今日は、もう遅いから寝てしまいましょうね。」
「うん! ママ、おやすみなさい。」
「おやすみ、リリー。」