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服屋の個性はお約束

「そーいえば、なんでさっき王女のこと言わなかったの?」


 疑問に思ったことを王女本人に聞いてみた。


「おそらく私が生きていることは、もうすでに知られてるでしょう。ですが、誰といるかまでは知られていないはずです。誰が味方かもわからないので。皆さんも一緒に襲われることだけはなんとしてでも避けないと行けません。」


「気にしなくていいのに。プリムラはもう仲間なんだから、どーんと頼ってよ!」


「頼ってよー!」


 私とミラがふたりで胸を張る。


「リリー、ミラ。」


「プリムラは考えすぎよ。私たちは冒険者。いつでも奇襲される覚悟なんてできてるわ。」


「みなさん、ありがとうございます!」


「それじゃあ、とりあえず服を買いに行きましょうか。ちょっと場所を聞いてくるわね。」


 ネリネが近くの店の人に服屋の場所を聞きに行った。


「ネリネは格好いい人ですね。」


「うん。いつも引っ張ってくれるからね。私の知らないことも知ってるし。ネリネがいてくれて助かってるよ。」


「ママはパパが好きだよねー。」


「ミラも大好きだよー!!」


「ふふふ、リリーの好きとミラが言う好きは違うと思いますがそれをいうのは野暮というものなんでしょう。襲われたときはどうなるかと思いましたが、リリーたちと会えたのは嬉しい思いでです。」


「まだまだ思い出は作るよ! 王都までの道のりは全部楽しい思い出にするからね!」


「リリーのこういうところにネリネもやられたんでしょうね。」


「聞いてきたわ。って、ああ、プリムラもリリーちゃんの可愛さにやられたのね。」


「はい……。」


「素晴らしいものでしょう。」


「それはとても。」


「何してるの? 聞いてきたなら行こ!」


「リリーちゃん、そっちじゃないわよ。」


 ネリネが聞いてきた道をいくと、それらしい店があった。


『ファッション・マリア』


「ここね。」


 ドアを開けるとそこには


「あら、いらっしゃーい。」


 大柄な男?女?がいた。


「え、あ、あの。」


「可愛いお嬢ちゃんたちね。今日はどんな服がほしいのかしら。」


「ね、ネリネ!」


「リリーちゃん。こういう人たちもいるのよ。」


 ネリネが悟った顔をしてる。


「プリムラ~、ミラ~。」


「あら、この服可愛いわ。リリーに似合いそう。」


「ママとお揃いがいい!」


 2人ともすでに馴染んでいる。


「あら、驚かせちゃったかしら。私はここの店主マリアよ。」


「は、はい。リリーっていいます!」


「リリーちゃんね。今日はどんな服を買いに来たのかしら。」


「ぼ、冒険中に着替えるための服を何着かほしくて。」


「リリーちゃんは冒険者なのね。それなら丈夫で可愛いものがいいわよね。これなんかどうかしら。ワンピースタイプだからすぐに着替えることもできるわ。」


「わー、可愛い! これ、これにします! ネリネたちもお揃いにしよ!」


「リリーちゃんとのお揃い……!」


「お揃い、なんていい響きなんでしょう。」


「わーい! ママと一緒!」


「貴女たち面白いパーティね。それなら似合った色を持ってくるわ。他にも服を選んでおくから、数時間後にまた来なさい。」


「ありがとう、マリアさん!」


「んーリリーちゃん可愛いわー!」


 最初は驚いたけどマリアさんはいい人だった。


「つぎはどこにいく?」


「まずは今日の宿を決めないとね。さっき、一緒に聞いてきたわ。こっちよ。」


 さすがネリネ。抜かりない。

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