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世界樹物語Ⅰ〜真っ白な鍵〜  作者: hyo
第1章
5/10

守り人の独り言

ゆっくりと時間を掛けようやく閉まった扉を見上げ、男は深く被ったフードを取り大きくため息をついた。


ここから見送ったのは、彼で何人目だったか。

数えるのを諦めてしまうほどの人数を送り出して尚、男はこの時間が嫌いだった。


彼は帰ってこられるだろうか。


彼は答えを持ってきてくれるだろうか。


男は送り出す者全員に同じように問いかけている。

しかし、何十という世界に世界樹を植え、その成長を見守ってもまだ、男の待つ答えは得られていない。


「帰る場所もない私ができるのは、彼らのこの先を祈ることだけ。」


男は扉にもたれ掛かり、地べたにゆっくりと腰を下ろした。

迎え入れる準備は、もう出来ている。

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