表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無自覚だけど世界最高の男  作者: かめごろう
第1章 覚醒と覚悟
10/65

9話 異常種 前編

先程はプロローグが変な位置に行ってしまい、すみませんでした。

いよいよ、アイアンリザード戦!

 アイアンリザードの討伐でサラナ山への向かったカイン達。

 そして、洞窟内にてようやく発見したのだが…。


 「おいおいおいっ!!異常種って…。てか、かなり大きく無いかっ!!!」


 「ヒロっ!そんな事言ってる場合じゃないっ!!!来るぞっ!全員構えろっ!!」


 黒い鱗を持つアイアンリザードは、カイン達の方へ向かって来た。

 全長8mくらいあるが、動きはかなり早い。


 「散開しろっ!!エルとティアは下がれっ!スズとヒロは側面、そして俺がアイツを受け止めるっ!!」


 カイン達はそれぞれ行動に移る。

 アイアンリザードは視線を散らすが…。


 「お前はこっちだっ!!!来いよっ!!」


 カインが闘気で挑発をして、自分の方へと誘導させる。

 アイアンリザードは、カインに標的を絞って襲いかかってくる。


 カインが右手の剣で受け止めようとするが…。

 突然、アイアンリザードから紅い闘気が!


 「っ!!!」

 

 ガンッ!!!

 

 アイアンリザードとカインが接触した瞬間、カインが後ろに吹き飛ばされていった。


 「カ、カイくんっ!!!」


 カインが洞窟の石壁に打ち付けられたのを見て、エルミナが思わず詰め寄る。

 

 「マジかよ…。カイが真横に吹き飛んでいったぞ。てか、今のは…。」


 「兄貴っ!!カイ兄の抜けたフォローするよっ!!正面からは避けて!あいつ闘技を使ってるっ!!!」


 「ちっ、厄介なっ!!ティアちゃん、足止めよろしくっ!」


 「は、はいっ!」


 スズ達3人はアイアンリザードと対峙する。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  

 壁に、たたきつけられたカイン。

 どうやら少し骨にヒビが入ったようだ。

 エルミナが駆け寄ってくる。 

 

 「カ、カイくん大丈夫?[ハイヒール]」


 直ぐにカインへ治療魔法を発動させる。

 カインの傷が少しずつ治っていく。


 「…あぁ、ありがとう。あのアイアンリザード、攻撃の直前に闘技を使用したみたいだ!異常種は何をするか分からないから、少し不用心だったかな…。」


 「と、闘技を…。Bランク以上のモンスターって事?…。」

 

 「まぁ、そうなるかな。かなり力もあるし、鱗もかなり硬い。とりあえず魔法メインで攻めてみよう!エル、3人の元へと急ぐよっ!!」


 「うんっ!!」

 

 カインとエルミナは戦線へと急ぐ。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「ダメだっ!!刃が全く通らないっ!!」


 ヒロは隙を見て攻撃しているが、中級闘技を使用してもダメージは皆無みたいだ。


 「[ホーリーストーム]」


 ティアは光系統の中級魔法で牽制する。

 白く光る竜巻がアイアンリザードの足元から発生し、飲み込んでいく。

 スズとヒロがそこに追い打ちをかける。

 

 「[水閃華]っ!!」「[鬼流一文字]だっ!!」


 水閃華は水系統の中級闘技である。刀から高い水圧の水が発生し、水しぶきを上げながらアイアンリザードにぶつかる。

 鬼流一文字は無系統の中級闘技で、鞘に収めたまま高い闘気を纏いて、居合斬りをする。


 「や、やったか?」


 フラグを立てるヒロ…。

 フラグは回収されるものだ。


 「ギャォオオッ!!」


 怒りで叫び声を上げるアイアンリザード。殆ど効いてないみたいだ。

 

 「ぜ、全然効いてねぇ…。」


 ヒロに向かって突進して行くアイアンリザード。その身には紅い闘気を纏っている。


 「ちょっ!!ヒートバーンかよっ!!!」


 慌てて回避しようよするが、近くにいた為に間に合わない。

 だが…。


 「[マッドスワン]。」


 突然アイアンリザードの足元に泥沼が発生した。一瞬足を取られた隙に、ヒロはその場を離れる。


 「カイっ!!助かったぜっ!!」


 カインとエルミナが戻って来たようだ。

 アイアンリザードの動きを警戒しつつ話し掛ける。


 「待たせたな!第二ラウンドと行くかっ!!」


 「うんっ!!カイ兄、あいつ硬いんだけど何か考えがあるの?」


 「私のホーリーストームでも、全く効いてなかったんだけど…。」


 「うーん、中級魔法でも無理か。…よしっ!!デカい一発の放つから少し時間稼いでて!」


 「「りょうかいっ(はいっ)!」」


 「エル、雷の合成魔法行くよっ!」


 「うん、上手く合わせるね。」


 「ヒロは…。突っ込めっ!!!当たって砕けろっ!!」


 「おうっ!!…おう?…、て、死ぬわっ!!!」


 ヒロは叫んだが、カインとエルミナは詠唱を始めている。

 とりあえず、ヤケになって突っ込むヒロ。


 「常闇から這い出て迸る波…。」「天より墜ちる影の如く…。」


 カインから黒い魔力、エルミナから黄色い魔力が溢れ出す。

 強い魔力にアイアンリザードは気が付いたみたいだが…。


 「うぉぉぉっーーーー!!」


 ヒロが一心不乱に突っ込んできて、そちらに意識が移った。

 まさに作戦通り。

 だが、ヒロは止まらない…、止まれない。


 「う、うわぁぁあああっーーー!!!」


 「ちょ、バカ兄貴っ!なにやってんのっ!!」


 「ヒ、ヒロくん…。」

 

 アイアンリザードは突然の出来事に混乱している。

 そして、衝突するヒロとアイアンリザード。


 ゴォーーーーンっ!! 


 ………………………。

 ヒロは動かない、ただの屍のようだ…。


 「ちょっ!!カイ兄達の詠唱そろそろ終わるのにっ!!」


 「スズちゃん、回収して離れようよ…。」


 女の子2人にズルズル引きづられて行くヒロ…。

 丁度カインとエルミナの詠唱は完了する。


 「…に染まれっ。」「…舞い降りろっ。」


 「「[タケミカヅチ]っ!!」」


 カインとエルミナの魔力が合わさり、1つの形となっていく。

 雷系統の上級魔法【タケミカヅチ】である。闇と雷系統の2つの中級魔法を用いて強制的に合成したのだ。

 

 黒い鳥の形をした10mくらいある雷が発生する。

 物凄い轟音とスピードでアイアンリザードへと向かって行く!

 

 ドゴォォォオーーンっ!!!!!


 そのまま、アイアンリザードへと直撃した…。

 次回、決着なるか?


 お読み下さりありがとうございました(`・ω・´)b

 出来れば、評価、感想などもよろしくお願いします┏○ペコッ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ