表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無自覚だけど世界最高の男  作者: かめごろう
第1章 覚醒と覚悟
1/65

プロローグ

タイトルを「エレメント〜始祖の血脈〜」から

『無自覚だけど世界最高の男』に変更しました。


※プロローグの主人公と1話目の主人公は=ではありません。

 俺の周りには数10人の死体が転がっている。

 目の前にいる男が殺した者たちだ。

 

 「…下衆が…。」


 一体いつからだろう…。

 俺が俺で、なくなったのは…。


 「はははっ!死ねよっ!」


 俺に攻撃してくる男。あれをまともに喰らえば、かなり痛そうだ。

 俺はゆっくりと剣を”鞘に収めたまま”構える。


 「バカがっ!!そんな剣でっ!![ブラックペネトレイト]」


 俺に向かって、漆黒に渦巻く男の槍が迫ってくる。

 だが…あの程度なら問題無い…。


 「…[ジャッジメント《夜叉》]」

 

 俺の鞘に収めたままの剣から白と黒の何かが溢れ出てくる。

 そのまま相手に向かって放ち、男の槍と接触していくが…。


 バァァンッ!!!


 触れた瞬間、男の槍を纏っていた漆黒の渦と、槍そのものが弾け飛んだ!


 「ば、馬鹿なっ!!何だその闘技はっ!!!」


 答えてやる義理もない。

 お前は、どうせここで死ぬんだから…。


 白と黒の一筋の光は男を飲み込んでいく…。


 「そ、そうかっ!!!お前は…お前がっ!!!!」


 男は、そのまま姿が消え失せる。肉体の1片も残さないまま…。


 ……。

 ここが何処であるか?

  そんなのどうでもいい。

  俺には帰る場所も無い。

  仲間もいない。

  守るべきものも無い。

 

 これからどうする?

  なんだっていい。 

  やりたい事もない。

  する必要もない。

  いや、無くなった。


 何故こうなった?

  必死に頑張ればいいと思っていた。

  頑張れば報われると思っていた。

  ただ身近の人を守りたかった。

  ずっと、このままであると思いたかった。

  帰る場所は、ずっとここであるんだと、そう言いたかった。

  努力を怠った事はない。

  寝る時間も殆ど無いくらい、小さい頃からずっと頑張っていた。

  それが間違いであるとは思わなかった、信じていた。

 だが…。


 「…行くか…。」 

 

 夜空を見上げながら、青年と”近くにいたそれ”は先に進む。




 …今の俺には何も無い。力(権力)や”仲間”さえも。

 夜空を見ていると、若い頃の自分を思い出す……。


 (あの頃の俺は、楽しかったな…。)

 

次回から主人公の回想へ入ります………。


読んで頂きありがとうございました。

ブクマ登録、感想評価等よろしくお願いします(`・ω・´)b

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ