１話15秒で楽しめる新感覚web小説“学園一の変人美少女『姫咲さん』に告られた！”

87話 姫咲さんと風邪

「普(あまね)ー、なんだか熱っぽくてさー、私ちょっと風邪引いたかも知れない」

「風邪ではないでしょう。運動して身体が火照ってるだけじゃないですか姫咲さん」

「あと喉も痛くてさー」

「風邪ではないですよ。声の出しすぎか、魚の骨でも引っ掛かったかでしょう姫咲さん」

「少し寒気もするというか」

「風邪ではないですね。もうすぐ部活の時間ですし、武者震いの類いだと思いますよ姫咲さん」

「なんでそこまで風邪ではないと言い切るんだ？　普」

「だって貴女が風邪を引くなんて、あり得ないじゃないですか姫咲さん」