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6話 姫咲さんと好みの傾向
「普ー! このラノベ、説明が長いし表現が難しくて面白くない!」
「僕は好きですけどね、姫咲さん。非常に練った世界観に引き込まれます」
「やっぱり『ライトノベル』と言う位だから解りやすさが命だと思うのだが」
「好みの問題でしょうね。その作品も一般小説からしたら十分ライトですよ」
「むむ~」
「……」
「普は難し目の小説のほうが好きなのか?」
「まぁ、基本的には」
「……そっか~」
「……なんですか?」
「世の中、君みたいなヤツばかりなら人類の科学は飛躍的向上するだろうな!」
「世の中、貴女みたいな人ばかりなら人類はいつまでも幸せでしょうね」