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57話 姫咲さんと隠れんぼ

「あ、姫咲さん。さっき鬼瓦先生が第一講義室のほうで、それはもう鬼そのものの形相で姫咲さんを探し……」


「おお(あまね)! ちょっと助けてくれ! 鬼瓦先生に追われているんだ!」


「……何があったのです?」


「いやー! 宿題連続でしてこなかったらコッテリ怒られたからさ! その腹いせに先生の机の中イッパイにダンゴムシ敷き詰めてたらその作業を目撃されちゃって!」


「そうでしたか、鬼瓦先生、体育館にいたのでその逆方向の第一講義室に隠れるといいと思いますよ」


「お! センキュー普! 早速そうするよ!」


「ええ、お気をつけて」


「はいよー! じゃあねー!」


「…………人の為、と書いて『偽る』と読むのですよ姫咲さん」

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「普ー! もっとまともな小説読みたいぞー!」
「それならばこちら≪孤児院出の魔法騎士≫がオススメですよ姫咲さん」

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