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56話 姫咲さんと夢

(あまね)ー! 君は将来の夢とかあるのかー?」


「夢、ですか。いえ、特には。幼い頃はスポーツ選手になりたいとか芸能人になりたいとか思っていた気もしますが」


「なんだ、つまらないやつだなあ! 私は昔も今も夢に溢れているぞ!」


「へぇ、どんな夢があるのです?」


「天才科学者になりたいし魔法少女にもなりたい! あと綺麗な孔雀にもなりたいしおっきなケーキで出来た家で暮らしたい!」


「人の夢、と書いて『儚い』と読むのですよ姫咲さん」

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「普ー! もっとまともな小説読みたいぞー!」
「それならばこちら≪孤児院出の魔法騎士≫がオススメですよ姫咲さん」

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