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46話 姫咲さんと黒色の悪夢
「普ー! 遊ぼうぜー!」
「姫咲さん、駄目ですよ。学校の課題が沢山溜まっているでしょう?」
「え、えぇー」
「姫咲さん、それにこの間の反省文も書かなければなりませんし、壊した銅像の修理もしないといけません」
「う……」
「姫咲さん、更には勉強もしとかないと今度こそ補修地獄、最悪留年になりますよ」
「姫咲さん、最近ポチ達の世話もサボっているでしょう?」
「姫咲さん、部活で怪我させた相手に謝りにいきました?」
「姫咲さん。姫咲さん。姫咲さん────」
「う わ あ あ あ あ ぁ ぁ────」
「────と言う夢を見たんだが」
「姫咲さん、それは夢ではありません。現実と向き合って下さい」




