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37話 姫咲さんと特別な日

「あ、(あまね)ー……今日は散々だよぉ……」


「特別な一日でしたね、姫咲さん。死にそうな顔をしていますよ」


「朝は寝坊して遅刻するし、スマホ落として割っちゃうし、校内走ってたら先生に激突して壁までふっ飛ばしちゃうし、宿題やってないのに当てられるし、理科の試験管私のだけ爆発するし、お弁当箱の中身どっちもご飯だったし、占いのラッキーアイテム人工衛星だったし、好きな本は売り切れだし、普とは今やっとゆっくり話せたし」


「嫌なことあったならいい事もありますよ。はい、コレどうぞ」


「……可愛いぬいぐるみとリボンだな。というか、知っていたのか」


「当たり前じゃないですか。誕生日おめでとうございます、姫咲さん」

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「普ー! もっとまともな小説読みたいぞー!」
「それならばこちら≪孤児院出の魔法騎士≫がオススメですよ姫咲さん」

『小説家になろう 勝手にランキング』
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