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197話 姫咲さんと瓦割り
「ふと思ったのですが、姫咲さん瓦割りって何枚できそうです?」
「瓦割り~? あのさ普、女の子はそんなことフツーやらなくないか?」
「今更過ぎますのでその疑問は却下いたします。ちょっとここに廃棄予定の瓦沢山あるから試してみてくださいよ姫咲さん」
「ん~、まぁいいけど、積みすぎじゃあないか? 30枚くらいあるの? それ」
「そんな所ですかね、では張り切ってどうぞ」
「じゃあいくよー! あちょー!」
僕は後悔した。何気無い思い付きが、この町に地震を起こすきっかけになってしまった事を────