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190話 姫咲さんと霰
「普! 霰だ! 霰が降って来たぞ!」
「なんでそんな嬉しそうなんですか姫咲さん。霰、当たると痛いので僕はあんまり好きじゃないです」
「うん、確かに痛いな! でもなんか必殺技みたいでかっこよくね? 霰!」
「今度は霰を降らせる必殺技でも習得されるのですか? そういうのはもうそろそろいいですよ」
「いやいや! その必殺技を凌ぐ私カッケー! ってするんだよ」
「凌ぐ?」
「うん! 手で全てキャッチする! 後は躱す!」
「僕はそこの屋根で凌ぎますね」