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18話 姫咲さんと鍾乳洞
「あ、普ー……」
「何でしょうか姫咲さん」
「ここはちょっと暗くて狭くて怖いぞー……」
「鍾乳洞ですからね。足元には気をつけて下さい」
「普ー……」
「何でしょうか姫咲さん」
「腕、掴まるぞー……」
「当たりますって」
「薄暗いしいいだろー……」
「ほら、この隙間、より狭くて横向きで一人ずつ通るのがやっとですよ」
「うー……」
「じゃあ先いきますね」
「うー……」
「はい、僕は通り終えましたよ。続いてどうぞ」
「う、うー……!」
「……つっかえちゃいますね姫咲さん」