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164話 姫咲さんとアイススケート
「普ー、アイススケートしようぜー!」
「『しようぜー!』って既に凍った池の上に着いていますけどね姫咲さん」
「細かいこと気にしなさんな! さ、この私の華麗な舞をお見せしようか!」
「姫咲さん、やはりスケートも得意なのです?」
「うんにゃ、実は私も初めてだ。まぁすぐに慣れるだろ! よっしゃあ滑るぞー! とあー!」
「確かにすぐに順応しそうですね姫咲さん」
「あぁ~……!」
「一瞬で氷を切り裂いて沈んで行かれましたか」
「……あぁ~冷たっ! 普、冷静な分析も結構な事だが、流石にもう少し心配してくれてもいいんじゃないか?」
「お帰りなさい姫咲さん。それでは何の笑いも生まれないのですよ」