超短編 アラシェルの思い付き
「ん~、なる程ね。教えてくれてありがとう。アスカ同盟としてこれからもよろしくね!」
「アラシェル、地上と何交信してたの?」
「エヴァーシ村にいる精霊のシルフィードと情報交換してたの」
「情報交換って神の貴女が?」
「私は知識はいっぱいだけど地方神としては未熟だからね。この世界の神のことについて聞いてたんだ」
「具体的には?」
「私みたいに存在してる神と、成る神の条件についてだよ。成るにはかなりの知名度とかが必要らしくて、シルフィードも苦労しそうなんだって」
「それがいちいちお礼を言うぐらいなの?」
「当然!とってもいいこと思い付いちゃったもん」
「私は別に良いけど、巫女であるアスカに迷惑かけないようにしなさいよ」
「そこはバッチリだよ!何せ今すぐどうこうすることじゃないし」
「本当かしら?最近貴女はどちらでも怪しいのよね」
「心外だよ。これでも、信者リストとか作り終えてるんだから!」
「アラシェル、アタシにはリストが二つあるように見えるんだけど…」
「グリディア!良いところに気がついたね!でも、これはまだまだ秘密だよ。もっと、時間が経ったらあっ!?って言わせて見せるから!」
「その日を楽しみにしておくよ」
『ムフ、ムフフフ。コルタの舞姫何て言わず世界の舞姫を目指すんだから!」
「声、漏れてるわよ」
「ありゃ、絶対ろくでもない考えだね」




