3つ目の願い
「で、3つ目の願いなんだけど…」
「はい。」
「エ〇チさせてほしい。」
青年期のトラウマのせいにしちゃいけない。
でも女性を前にすると緊張してずっと女性に告白することすらできなかった。
でもそんな俺が、なぜかこんな最低な言葉はすらりと言えた。
さっきから露出の多い恰好をした女の子を目の前にして、俺のリビドーが収まらなくなっていたのだ。
「え?エ〇チってあのセ〇クスのことですかぁ!?」
「うん。」
「え!そんなのダメですぅ、あの、その、わたしなんてぇ、ほら、角も小さいしぃ、尻尾も短いですしぃ、羽も小さいですよぉ。普通は細い人がなる死神を志望してるのに、こんな胸付いてますし~、そんな魅力的じゃないじゃないですかぁ?」
「そ、そんなことないよ、顔もかわいいし、衣装からはみ出そうな胸。きゅっと締ったウエスト、つんと盛り上がった桃尻。なによりそのスタイルに似合わない童顔。もう我慢の限界なんだ。」
「でも…えっと、えっと、あの、さっき力を使ったのでぇ、精力を吸収させてもらえるのは助かるんですけど~、実は、わたしまだ…経験ないんですぅ。」
「大丈夫だよ。誰でもいつかは経験するんだよ。」
と言いながら手が震えてる。震える手で彼女に触れる。
彼女もダメと言いながら受け入れてくれた。
2人が快楽に溺れるのには時間の問題だった。俺の30年間にわたる長き童貞が大爆発し、在宅勤務のことなんてすっかり忘れてた。
さすが彼女は自称悪魔だけのことはある。初めての痛みも一瞬のことだった。
どんどんどん!
隣人が壁を叩く音。このアパートは壁が薄いのだ。だがそんなことは気にしない。
「凄いですぅ。エ〇チってこんなに気持ちいいんですかぁ?頭が真っ白になっちゃいますぅ。」
「お、俺も初めてだったから、よくわからないよ。」
「そうなんですね。初めて同士でも、こんなに、こんなに感じられるものなんですね。性技のスキルがあるせいでしょうかぁ。桧山さん素敵ですぅ。」
「敬、たかしって呼んでくれないか。」
「は、はい。また〇きそうなんですね。さすがに精剛のスキルがあるだけのことは…私も〇きそう。たかしさん素敵ですぅ。」
「い、いいよ♡俺もとても気持ちいい♡名前、君の名前を呼びながら〇きたいよ。名前は何て言うの?」
「リ、リリィて呼…はっ!」
「リリィ、リリィ、いい?〇くよ、〇くよぉ!!」
「本当の名前、知られちゃダメなのに~~~~~~~~~~~」
布団には間違いなく初めての証が付いていた。
心地よい脱力感とともにリリィに腕枕しながら話をする。夢にまで見たピロートークってやつだ。
本当に夢じゃない。夢じゃないんだ。
これが麻衣ちゃんだったら…。いや、俺、だめだ!リリィに失礼だろ!
「さっき、本当の名前を知られちゃダメとか言ってたけどどういう事?」
「はい、ご主人様。悪魔は人間に本当の名前を知られたらぁ、その人間が死ぬまで支配されてしまうんですぅ。
悪魔として生まれたものの理なのですぅ。もうリリィはご主人様の奴隷ですぅ♡」
「それから、あのぉ~、避妊してないんだけど、悪魔と人間で赤ちゃんって出来たりするの?」
「悪魔と人間のハーフってのは聞いたことはないですけど~、オーリーオーンさんとかペルセウスさんとかヘーラクレースさんとか~神様とのハーフって方はいますから~、出来ちゃうかもしれませんね。私、あの人たち勇者の魂持ってるんじゃないかって思って、訪ねたことあるんですぅ。」
「えっと、その、妊娠したら、俺、責任取るから。」
「大丈夫です。安心してください。始める前にご主人様に避妊魔法かけましたぁ。あ、勝手な真似して申し訳ありません。」
(ほっ。)
「あ、今、ホッとしましたね。も~(笑)。それにしてもご主人様は誠実なんですね。ますます好きになっちゃいましたぁ♡」
翌日、歩くと痛いとか言いながら、リリィはベランダから飛んで神様の元に許可をもらいに行った。
「わたしがいない間に、他の受験者に見つかって殺されてたりしちゃダメですよ~。」
ここだけエロを薄めきれなかったのですが、重要な部分ですので見逃してください。
次回から1日1話投稿していきます。