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公園デビュー

 そんな天気の良い祝日のある日、俺と麻衣ちゃん、芽衣ちゃんの3人はよちよち歩きが出来るようになった啓介を伴って近所のなんの変哲もない児童公園に来た。


 なぜか最近、友里と英里は啓介と関わりたがらない。むしろ距離を置いているようにも見える。なぜだろう。


 公園では、啓介より年上と思われる子供たち数名と、片隅にその母親と思われる人が数名いた。



 公園につくやいなや、突然よちよち歩きだったはずの啓介が砂場で遊んでいる子供たちに向かってダッシュする。

 そして、砂場で遊んでいる子供からちょっと固そうなスコップを取り上げる。


 号泣する子供、慌てて駆け寄る俺達。


 「うちの啓介がごめんなさ~い。」

 「こら啓介、ちゃんと謝って、スコップをお兄ちゃんに返しなさい!」


 すると啓介が俺めがけてスコップで切り付けてきた。

 「わっ、あぶない。どうしたんだ啓介!」



 啓介が逃亡を図り、そばにいた麻衣ちゃんに体当たりする。

 数メートル飛ばされる、麻衣ちゃん。


 「ま、麻衣ちゃん、大丈夫!」

 「う、うん。ちょっと痛いけど大丈夫。」

 「け、啓介、ママに向かってなんてことするんだ!」



 芽衣ちゃんが啓介を捕まえる。

 「けいちゃん、急にどうしたのよ?」


 すると啓介は、芽衣ちゃんの腕を掴み返し、大空高く投げ上げる。


 どこからともなく現れた友里と英里が叫ぶ。


 「ご主人様、芽衣ちゃん受け止めて!」

 「子供たちとそのお母さま方は、わたくしたちが逃がします。」


 空から芽衣ちゃんが悲鳴とともに落ちてくる。


 「きゃーーーー!」

 ドスン!


 「痛たたた…芽衣ちゃん大丈夫?」

 「う、うん。いたたたたた…」

 「ど、どなってるんだ?」

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