魔王を倒せ!
「魔王はどこだ?」
バリバリバリ。轟音が響き渡る。
「あ、あそこ!たかちゃん、魔王がヘリで逃げる!!」
既に高く飛び上がったヘリ。
「任せて!」
そこに芽衣ちゃんの全力魔法がさく裂しヘリが粉々に大破する。
「馬鹿め、わしの無敵のスキルに、そのような攻撃が通じるわけがなかろう。ガハハハハ」
と腕組みして高笑いしながら、金 真俊が降りてくる。
いや、落ちてくる。
グシャ。
アスファルトに直撃した。そして金 真俊はつぶれて死んだ。
高所から転落して地面に激突するのは敵の攻撃に扱いにならなかったみたいだ。
「お父さん、さようなら。」
街の人たちに正気がもどり、軍人たちもおとなしくなった。空には重い腰を上げた国連軍のヘリが見える。
「ここからはこの国の人達の仕事だ。俺たちは帰ろう。」
――――――
「おぎゃーおぎゃーおぎゃー」
病院に赤ん坊の泣き声が響き渡る。
「赤ちゃん、かわいい。わたしがあなたのお姉ちゃんのメイですよ~。」
「たかちゃん、友里さん、英里さん。ありがとう。」
「どういたしまして。で。旦那様、わたくしたちも旦那様の子供が欲しいんですけど。」
「そうですよ~ご主人様。ご主人様ったら避妊魔法解除してからは麻衣さんにしか出してないんですからぁ。わたしたち欲求不満なんですぅ。」
「わたくしは友里とは違いますわよ。」
「じゃぁ、英里はいいのね。」
「え、そんな。いいなんて言いてないですわ。」
「メイは、赤ちゃんはまだちょっと早いかな。」
「旦那様、奥方様、芽衣お嬢様、いいから早く5人で楽しみましょう。」
「そうよ~。考えるのは後にしましょ~!」
その時、赤ちゃんがニヤリと笑った。
-続く-
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
続編描く気まんまんの終わり方にしましたが、この後、構想はあるのですがどれくらい書けるのかわからないので、続編として切り出して新しい小説にするか、このまま後日談として投稿するか決めてません。
もし気になった方は、ブックマークしてお待ちいただけると幸いです。
みなさまのご感想、お待ちしております。
2022/1/6 このまま続編を続けることにします。お楽しみいただければ幸いです。