元大統領府
元大統領府では、金 真俊が集められた女を抱き、うまいものを食い、酒を飲み、また女を抱いていた。
「金総統!何者かが我が総統府に攻め込んでいます!!」(某国語)
「なんだと、規模は?何百人か?何千人か?!」(某国語)
「女子供併せて5名ほどです。」(某国語)
「ふん。ばかもの。そんなものさっさと殺してしまえ。いや、まて女は生かして連れてこい。」(某国語)
「お出迎えがなくても来てあげました~。魔王の生まれ変わりさん。」
「邪悪だとは話には聞いてましたけど、かなりお下劣な魔王ですこと。無敵のスキルに洗脳だなんて面倒ね。」
「あなた、あなたなの!?」
「お父さんなの!?」
「ほう。見覚えがある顔がいる思ったら、なんて言ったかな?
そうそうだ、麻衣とか言ったな。ってことはそっちは芽衣か。いい女になったじゃないか?俺に抱かれにきたのか?ババアには用はないが、娘は別だ。たっぷりかわいがってやる。ガハハハハ」
「な、なにを言ってるの、あなた正気なの?」
「ああ、俺は正気だ。こっちが俺の本性さ。お前のおかげで、お前たちの国の在留資格を得られて散々楽しませてもらったぜ。今度は占領してやるからな。がはははは。
で、そっちは、悪魔と天使ってか?俺が魔王だとよくわかったな。ガハハハハ」
「おいおい、俺を忘れてもらっちゃ困るんだけど。」
「なに?お前は何者だ!ん?どういうことだ?勇者の波動を感じる!お前勇者なのか?」
「そうだな。一応、俺には勇者のスキルがあるみたいだな。お前、さっきから洗脳しようとしているみたいだが、俺のスキルで跳ね返させてもらった。」
実はパッシブスキルが勝手に発動してただけだということは言わないでおく。
「なに!ちょ、ちょっと待て、お前、俺の仲間にならないか?お前にも力をやろう。そしてお前たちの国を占領した暁には、お前をあの国の独裁者にしてやる」
「ファシストになるより豚の方がマシさ。」
「おい、お前たち!何にぼやぼやしやがる!こいつらを打ち取れ!」
周りにいた使用人、軍人や女たちが一斉に襲い掛かってくる。
「くそっ。洗脳されてるんだ!軍人はともかく、使用人や女性たちまで。みんないくぞ!」
俺たちは刀の峰で軍人の足の骨を打ち砕く。
友里は大鎌で意識を刈り取っていく。
英里と芽衣ちゃんは手加減した電撃で、使用人と女性たちを気絶させた。
そしておれたちは周りを見渡す。
「魔王はどこだ?」