某国上陸
パタパタパタ
俺たちは、また友里・英里につかまって某国に上陸した。
「ふぅ~。もう限界ですぅ。」
「なんだこれは。町の人達にまるで生気がない。ここって某国の中では大都市だよな。」
「攻められた側が大変な状態になるのはわかりますけど、攻める側がこれってどういうことでしょう?」
道路も民間の車は全く走っておらず、道を歩く現地の人たちも精気を奪われ疲れ切った顔をしている。
そして所々で軍人が住民に暴行を働いている。
友里・英里も俺たちを抱えて飛ぶのも大変らしいので、俺たちは軍用車を奪い、首都に向かった。
「どの町も同じような惨状だな。ガソリンを補給したいのだが…」
某国製の軍用車はすぐ燃料が切れるか故障する。
俺たちはそのたびに新しい軍用車を奪い、何日もかけて首都にたどり着いた。
首都も同じような雰囲気だ。そして、俺にはなんて書いてあるかわからないが、ところどころに金 真俊のポスターや、銅像が建てられている。
俺たちは軍人を締め上げて金 真俊の居場所を聞き出そうとする。
友里・英里の言語スキルで翻訳してもらうが、どいつも知らないという。
そこに軍用トラックが通りかかる。軍用トラックが俺たちのそばでとまり、
軍人が降りてくる。
「〇+!△◇〇□、△×!」
俺には何を言いてるのかわからないが、俺以外の4人に言っているようだ。
軍人が近づき、麻衣や友里、英里の腕をつかもうとする。
俺は、3人の腕をつかむその腕を次々とへし折る。そしてトラックを奪おうと運転席に残っていた軍人を引きずり下ろす。
「ご主人様、大変~!荷台には鎖につながれた裸の女性が大勢いますぅ。」
「おい!どういう事だ」
「〇△、□〇+◇△×。」
「敬様、どうやら元大統領府にいる金 真俊にこの女の人達を届けに行くそうです。」
俺たちは荷台の女性の鎖を断ち切り、逃がそうとするが、なぜかそこから動かない。
「洗脳されてるみたいですね。」
とりあえず彼女たちを荷台から降ろし、軍人は逃げられないように足の骨を打ち砕き、応援を呼べないように通信機を破壊。トラックを奪って元大統領府に向かった。